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乗馬を心身ケアに 金沢リハビリテーションアカデミー、教育課程に導入

北國新聞社 6月12日(日)2時49分配信

 理学療法士、作業療法士を養成する金沢リハビリテーションアカデミー(清川町)は今年度から、乗馬をリハビリなど心身のケアに生かす「乗馬療育」をカリキュラムに導入した。雄の3歳馬1頭を購入し、乗馬療育の普及のほか、実際に馬と触れ合う講義を通じて治癒効果を検証することで、高齢者や障害者ら幅広いケアに役立つ手法の確立を目指す。同校によると、県内の専門学校では初の試みで、馬の持つ癒やしの力を金沢から発信する。

 乗馬は全身の筋力強化やバランス感覚の向上につながり、障害の改善やけがのリハビリ、心身のリラックスに効果があるとされる。

 金沢リハビリテーションアカデミーはこれまで、乗馬療育を行うセラピストによる研修や、乗馬療育の実演イベントなど、普及活動に取り組んできた。より認知度を高め、乗馬療育を担う人材を育成するため、カリキュラム導入を決めた。

 同校によると、国内では乗馬療育を行う団体、施設が各地にあるが、共通の療育手法などは確立されていない。講義では金沢乗馬倶(く)楽部(らぶ)(八田町)の協力を受け、実際に馬と触れ合って乗馬の効果を学生が体感するほか、筋肉への具体的な作用など治癒効果のデータを研究し、手法の整備を図る。

 初の講義は3日、金沢乗馬倶楽部で行われ、学生が乗馬を体験したり、カリキュラムのために同校が購入した馬をなでたりした。加藤謙一校長は、現在の乗馬療育は障害児を対象に行われることが多いと指摘し、「研究を進めれば、高齢者の筋力強化など、活用の幅が広がるはずだ。講義は学生が命の大切さを肌で感じる機会にもなる。金沢から乗馬療育の魅力を広めたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:6月12日(日)2時49分

北國新聞社