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上海株 売りが先行か MSCI新興国市場指数の採用決定に注目

ZUU online 6/13(月) 18:10配信

■先週の中国株式市場

 上海株 輸入改善も積極的な買いが限定的で小幅反落

◆先週の概況

先週の中国株式市場は高安まちまちでした。上海総合指数が週間で0.4%安の反落となった一方、ハンセン指数は0.5%高と続伸しました。

先週の上海総合指数は、5月の中国の輸入の改善などが相場の下支えとなりましたが、端午節の連休を前に経済指標の発表を控えて積極的な買いは限定的で小幅に下落しました。

■香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング

◆上昇

原油価格の上昇を受けてペトロチャイナ (中国石油天然気・00857)が週間で5%超上昇したほか、シノペック (中国石油化工・00386)も2%超上げるなど、エネルギー株が大きく買われました。また、会長が株を追加取得したとの報道や、スマホ3機種の発表などが好感されパソコン大手のレノボグループ (聯想集団・00992)が4%超上昇しています。

◆下落

投資判断の引き下げが嫌気されカジノのギャラクシー・エンターテインメント(銀河娯楽・00027)やサンズチャイナ(金沙中国・01928)が大幅に下落しました。

また、冴えない米雇用統計を受けて利上げが遅れるとの見方から利ザヤ改善期待が後退し金融株が軟調となりました。なかでも保険のチャイナライフイン (中国人寿保険・02628)が週間で3%超下落したほか、銀行のエイチエスビーシー (HSBC・00005)も3%近く下げています。

■先週発表された主な経済指標

◆6月7日 中国外貨準備高 5月 31917億ドル 市場予想 32000億ドル 前月 32190億ドル

5月末の外貨準備高は3兆1917億ドル(約343兆円)と市場予想を下回り、2011年12月以来4年5カ月ぶりの低水準となりました。米利上げ観測の高まりを背景に元安圧力が強まり、人民銀がドル売り・元買い介入を増やしたことが主因だと考えられます。

◆6月8日 中国貿易収支 5月  +499.8億ドル 市場予想 +557.0億ドル、 前回 +455.6 億ドル
輸出 5月  -4.1% 市場予想 -4.0%、前回 -1.8%
輸入 5月  -0.4% 市場予想 -6.8%、前回 -10.9%

5月の中国の輸出は前年比4.1%減と、4%減の市場予想を小幅に下回りました。また、5月の輸入は6.8%減を見込んでいた市場予想に対して前年比0.4%減となり、減少率が前月から大きく縮小しました。

中国国内の不動産固定資産投資の回復による内需の改善や原油や鉄鉱石などの原材料の価格の持ち直しが輸入の減少率が大きく縮小した理由です。この結果5月の貿易収支は前月から黒字額が増加し499.8億ドルの黒字となっています。

◆6月9日 消費者物価指数(CPI、前年比) 5月 +2.0% 市場予想 +2.2%、前回 +2.3%

5月のCPIは前年比2.0%増となり、市場予想に届きませんでした。内訳をみると、食品を除くCPIが前年比1.1%と横ばいとなったほか、食品CPIが前年比5.9%と前月から低下しました。特に豚肉(前年比33.6%)などの値上がりが目立っています。

◆6月9日 生産者物価(PPI、前年比) 5月 -2.8% 市場予想 -3.2%、前回 -3.4%

原油をはじめとする原材料価格が大幅に上昇したことを受けて、5月のPPI は前年比2.8%減と減少幅が前月から大きく縮小し市場予想を上回りました。

■今後発表される主な経済指標

◆6月13日 固定資産投資(前年比) 5月 +9.6% 市場予想 +10.5%、前回 +10.5%

5月の固定資産投資額は前年比9.6%増と市場予想に届かず、前月から低下しました。内訳をみると、鉄道の固定資産投資が大幅に上昇した一方、建設業や製造業、不動産の固定資産投資が軒並み低下しました。

◆6月13日 鉱工業生産(前年比) 5月 +6.0% 市場予想 +6.0%、前回 +6.0%

5月の鉱工業生産は6.0%増と市場予想と一致し、前月から横ばいとなりました。

■マーケットビュー

◆上海株 売りが先行か MSCI新興国市場指数の採用決定に注目

先週の上海総合指数は週後半が休場ということもあって小動きにとどまるなか小幅下落となりました。

先々週末に発表された冴えない米雇用統計を受けて元高に振れたことから短期的な資金流失懸念が和らいだことや、5月の中国の輸入が市場予想から大きく上振れたことなどが相場の支援材料となりましたが、週後半発表の主要経済指標を見極めたいとの思惑から積極的な買いも限定的でした。結局、上海総合指数は3日間の取引で0.4%安となっています。

先週のハンセン指数は続伸となりました。米国株高と原油価格の上昇に加え、米雇用統計の下振れや米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長の講演を受けて早期利上げ観測が後退したこともあり、週明けのハンセン指数は買いが先行し節目の21,000ポイントを回復すると、翌7日は大幅高となりました。しかし、利益確定の売りが出て週末に大きく下げたことで結局ハンセン指数は週間で約0.5%の上昇に止まっています。

今週の上海総合指数は米FOMCなどの重要なイベントやサッカーのUEFA欧州選手権の開催を受けて薄商いとなりやすいなか、連休中にオフショアの人民元の対ドルレートが元安に振れたことが嫌気され下落してのスタートとなりそうです。

しかし、仮に15日にMSCI新興市場指数への中国A株指数の採用が決まれば資金流入期待から相場の地合いが改善する可能性がありそうで、注目されます。

今週のハンセン指数は先週末の米国株安と原油価格の下落を受けて軟調なスタートとなりそうです。こうしたなか今週は米FOMCや日銀の金融政策決定会合など重要なイベントが控えていることからこうしたイベントの結果を睨みながらの展開となりそうです。

林宇川(TonyLin)
マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部

最終更新:6/13(月) 18:10

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