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在日ライター李信恵さん「マイノリティー差別許してはならない」

聯合ニュース 6月13日(月)11時39分配信

【ソウル聯合ニュース】マイノリティー(少数者)問題を研究し、日本に広がる差別の解消に取り組んできた在日コリアンのフリーライター、李信恵(リ・シネ)さん(44)が、「韓国と日本だけでなくどこの国だろうとマイノリティー差別を許してはならない」と訴えた。性的マイノリティーのイベントに出席するためこのほど韓国を訪れ、聯合ニュースのインタビューに答えた。

 李さんは2014年8月に、李さんを差別的な表現で非難した「在日特権を許さない市民の会」(在特会)と当時の会長の桜井誠氏、インターネットのまとめサイト「保守速報」に対し損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こしている。

 これに関し李さんは、「一部の日本人が表現の自由を主張し、ネット上や街頭でヘイトスピーチ(差別扇動表現)を繰り返している」としながら、自身もその被害者だと述べた。これらを防ぐ方法は無く、ヘイトスピーチの標的になればマイノリティーは自身を守ることができないと、苦しみを吐露した。

 李さんは今年1月、韓国の市民団体が慰安婦問題の解決を求めソウルの日本大使館前で開いている水曜集会にも出席した。若者たちが慰安婦被害者を象徴する少女像のそばで夜を明かす姿に勇気をもらう一方、彼らを攻撃する一部の団体メンバーに在特会を重ね、やるせなさを感じた。

 同月に大阪市議会でヘイトスピーチの抑止に関する条例が可決され、先月には国会でヘイトスピーチ対策法が成立した。これを受けての措置が実際に取られたのを見て、深く感動したという。李さんは「どこだろうと二度とヘイトスピーチが行われてはならない」と訴えた。

 また、新たに制定された法の発展に加え、教育の重要性を指摘した。ヘイトスピーチはネットで始まり現実の世界まで病ませるウイルスだとしながら、症状が出てから治療するより、教育と出会いによる「ワクチン」で対処するのが効果的だとの考えを示した。

 李さんは「社会を変えるのはいつでも一般の市民であり、おのおのが『差別を容認しない』という意識を持つ必要がある」と言葉に力を込めた。

最終更新:6月13日(月)11時39分

聯合ニュース