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まさかのサプライズに世界が驚愕したBethesda's E3 2016 Showcaseの詳細をお届け! ベセスダの底力を見せつける内容に【E3 2016】

ファミ通.com 6月13日(月)21時16分配信

文・取材・撮影:編集部 コンタカオ

●巨大な格納庫で興奮のショウが始まる
 2016年6月14日~16日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開催される世界最大のゲーム見本市、E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2016。昨年は『Fallout 4』や『DOOM』を発表し、話題を独占したベセスダ・ソフトワークスが、今年もE3 2016に先駆けて“Bethesda's E3 2016 Showcase”(以下、BE3)を開催した。
 会場のThe LA Hangerは、その名の通り飛行機の格納庫を活かした巨大なスタジオで、開場前から長蛇の列ができていた。朝の7時から並んでいたファンもいたというように、このショウケースは一般のファンも参加できるので、会場内の熱気や反応がダイレクトに伝わる、不思議な一体感のあるエキサイティングなショウとなっている。

●まさかの幕開け……新生『QUAKE』!
 そんなショウケースは、いきなりのサプライズで幕を開けた。まさかの『QUAKE』完全復活である。キャラクターだけでなく、表示されるオブジェクトすべてを3Dで表現し、マルチプレイに特化したFPSとして1996年に第1作目がリリースされた『QUAKE』。『Wolfenstein 3D』、『DOOM』に続く第3の矢としてid Softwareが世界に放った作品で、ド派手な武器によるハイスピードな展開が大きな衝撃を与えた。1997年の『QUAKE II』はシングルプレイが強化されたものの、SFとゴシックホラーを融合させたような、『QUAKE』独自の世界観を確立。1999年にはマルチプレイ専用の『QUAKE III Arena』が登場し、アリーナスタイルのスピーディな対戦のおもしろさを多くのプレイヤーに浸透させた。2005年には『QUAKE 4』(開発はid Softwareではないが……)が、2010年には『QUAKE III Arena』をベースにしたF2Pのオンラインゲームとして『QUAKE LIVE』がリリースされている。
 1996年から毎年、アメリカ・テキサス州のダラスで開催されている“QuakeCon”は、そもそも『QUAKE』を快適なローカルエリアネットワーク対戦で楽しむために始まったイベント。賞金付きゲーム大会も行われており、いわゆるe-Sportsの先駆とも言えるQuakeConの冠にふさわしい、20年におよぶ歴史の集大成となるタイトルが、この『QUAKE CHAMPIONS』なのだ。
 プロアマ問わず戦える機能と競技性をゲームに持たせ、QuakeConはもちろん世界を舞台にしたリーグをサポートするとのことなので、新たな息吹をe-Sportsにもたらす1本になるだろう。次の情報アップデートは2016年8月4日(現地時間)より開催予定のQuakeCon 2016で行われるので、続報を待ちたい。

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●そして……あの『PREY』が!
 もうひとつのサプライズと言えば、このタイトルを聞いたときに「!?」が頭に浮かんだ人も多いであろう『Prey』だ。2006年にXbox 360とPC向けにリリースされた『Prey』は、幽体など独自のセンスを持つFPSとして熱狂的なファンを生んだ作品である。2011年にはベセスダのプレス向けイベント“BFG 2011”で続編となる『Prey 2』の開発が明かされたものの、2014年には開発中止とされていた。しかし、すべてを新たにして登場したのである。
 この『Prey』の舞台は、2032年の月を周回する宇宙ステーション。人類の変革を目指す実験のカギとなるプレイヤーは、エイリアンに蹂躙された宇宙ステーションで、生き残りを懸けた戦いに挑むことになる。
 『ディスオナード』シリーズでおなじみのArkane Studiosが開発を手掛けるだけに、プレイヤーのひらめきや戦略がモノを言う独特のFPSに期待が高まる。2017年にプレイステーション4、Xbox One、PC向けに発売が予定されている本作も、QuakeCon 2016で何らかの新情報が明らかにされるようだ。

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●『スカイリム』リマスターに『Fallout 4』新DLC!
 以前から噂の絶えなかった『ジ エルダースクロールズ V スカイリム』のリマスター版『Skyrim Special Edition』が、プレイステーション4、Xbox One、PC向けに2016年10月28日(海外)発売されることも明らかとなった。グラフィックやエフェクト、光や環境の表現など、すべてを刷新しただけでなく、新たなクエストやキャラクター、ダイアログなどが追加されている。莫大な数にのぼるPC版のMODもオンラインからダウンロードできるので、ただでさえ終わりのないスカイリムの冒険がさらなるクオリティで楽しめることを素直に喜びたい。

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 すでに日本でも配信されている『Fallout 4』のDLCに、新たなラインアップが発表されたことも大きなトピックのひとつ。2016年6月21日(海外)に配信予定の『Contraptions Workshop』は、拠点で新たな機械や設備を開発できるワークショップのDLC。2016年7月にリリース予定の『Vault-Tec Workshop』は、同じくワークショップ系のDLCだが、なんと自分だけのVaultを作れるというファン待望の内容となっている。PC版の登場や、新武器に敵、新拠点の作成など、大幅なアップデートが行われるスマホ向けゲームアプリ『Fallout Shelter』がリアル(?)になるというイメージだろうか。独特の中毒性がある『Fallout Shelter』のゲーム性がどこまで融合しているのか、注目のコンテンツだ。
 そして、もっとも会場の歓声を集めていた、2016年8月リリース予定のDLC『Nuka-World』。いかにもウェイストランドらしい雰囲気を持つテーマパークが紹介されたが、新たなクエストとなるストーリー系のDLCとなることを期待したい。

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●既存タイトルにもさらなる進化が連発!
 ほかにも、この7月(海外)に配信予定の『DOOM』マルチプレイ向けDLC第1弾『UNTO THE EVIL』では新たなマルチプレイモードの“Exodus”と“Sector”やマップ、デーモン“Harvester”などが追加されることも明らかとなった。

 国内では2016年6月23日にDMM GAMESからPCにて発売される『エルダー・スクロールズ・オンライン』でも(ディレクターでZenimax Online Studiosのプレジデント、Matt Firor氏が「日本でもいよいよ始まるよ」と言及していた)、拡張要素である『One Tamriel』の内容が発表。レベル差に影響しないパーティーの編成が可能になる模様だ。実装される時期は未定となっている。

●2016年最注目ステルスアクションもその全貌が!?
 最後に、国内での発売も決定している『ディスオナード2』を紹介しよう。今回は導入部分と思われるコルヴォとエミリーが母親である、いまは亡き女王陛下に献花すると同時に兵士たちから襲われるというシーンなどが公開された。
 さらにE3 2016のトレーラーでは見られないミッションのプレイスルーも公開されたが、その詳細は別の記事として解説する。ぜひ、ニコニコ生放送の公式番組“ベセスダ E3カンファレンス 2016-日本語同時通訳付き生中継!”を視聴しながらチェックしてほしい。

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●今年もベセスダ・ソフトワークスは挑戦する
 E3 Showcaseのあとは隣の会場にて“BF3 Plus”が開催。こちらでは各タイトルに関連するブースが設置された巨大なパーティが行われており、世界的に人気のロックバンド“BLINK 182”によるライブなどで大いに盛り上がっていた。

 2015年は『Fallout 4』と『DOOM』で世界の度肝を抜いたベセスダ・ソフトワークス。2016年以降も、優良なフランチャイズを多く持つベセスダならではの戦略が垣間見えた。それは、原点回帰に留まらず、そこに必ずチャレンジする姿勢であろう。『QUAKE』と『PREY』は、オープンワールドにさらなる可能性を見せた『Fallout 4』や、FPSの爽快感を先鋭化させた『DOOM』のような驚きを与えてくれるだろうか? 注目していきたい。

最終更新:6月14日(火)14時14分

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