ここから本文です

『ディスオナード2』の新たなステルスアクションを明かされたミッションから読み解く!【E3 2016】

ファミ通.com 6月13日(月)23時1分配信

文・取材:編集部 コンタカオ

●ショウケースで公開されたミッション“ダスト・ディストリクト”とは!?
 ベセスダ・ソフトワークスよりプレイステーション4、Xbox One向けに発売予定の『ディスオナード2』。E3 2016に先駆け、アメリカ・ロサンゼルスで2016年6月12日(現地時間)に開催された“Bethesda E3 Showcase”でも大きく取り上げられ、その注目度の高さは理解できたと思う。
 このショウケースで公開されたのは、“ダスト・ディストリクト(The Dust District)”というミッションのデモンストレーションだ。このデモの詳細を、あらためてお伝えする。Arkane Studiosのスタジオツアーでの取材で確認したゲームの詳細と合わせて、デモから見えるエミリーとコルヴォの進化した暗殺スタイルをじっくりと解説していく。

●粉塵の舞う中でアサシンは目的に迫る!
 カルナカを支配する侯爵は、カルナカの主産業である銀を、鉱山から許容範囲を超える規模で行っている。ミッションの舞台は、もともと“バティスタ・ディストリクト”と呼ばれていたが“ダスト・ディストリクト(粉塵地区)”と呼ばれるようになった場所だ。その理由は、嵐が来ると銀鉱山からの粉塵で呼吸ができなくなるからである。ちなみに、カルナカの山には自然にできた岩の割れ目が各所に存在しており、そこに配置されたパイプに風が入ると風車が回って発電するシステムが構築されている。その風力発電を使って壁の明かりを点けることが可能で、ゲームプレイのひとつに組み込まれている。また、嵐はプロセジャー技術による自動生成でランダムに起きるそうだ。
 あくまで今回のミッションデモは、実際のゲームとは異なる部分があるという前提で話を続けていこう。“ダスト・ディストリクト”ミッションのターゲットは、ふたりいる。教団の上級監督官(the Vice Overseer)であるバーンズと、教団と対立するギャング“ハウラーズ(the Howlers)”のリーダーであるパオロだ。次の目的に迫るために、プレイヤーはどちらのターゲットを倒してもいいし、両方を倒してもいい。もちろん、殺さずに進める方法も用意されている。

 プレイヤーキャラクターは、エミリー。目標をバーンズに定め、彼を倒すためにアジトへ向かう。教団とギャングはダスト・ディストリクトで対立しているが、教団が統制する地域とギャングが統制する地域、そして中立地域が存在する。プレイヤーは統制された地域に入れると攻撃されるが、どちらかのリーダーを倒せば、リーダーに敵対する地域を通過することができるようになるという。ダスト・ディレクトリで嵐が起きると、粉塵にまみれて視界が悪くなる。そこで、超常能力のひとつ“ダークビジョン”の出番だ。ダークビジョンは壁の向こうにいる生体の反応を見ることができる能力で、これを嵐の中にいる生体を認識するために活用しているわけだ。もちろん、自分だけでなく、周囲の人間も視界を奪われるので、その隙に暗殺したり通り過ぎたりすればいい。
 入り組んだ構造の場所では、エミリーの能力である“ファーリーチ”を使う。これは、対象となるものにグラップリングフックをつなげて引っ張ることで移動できる能力である。アップグレードすれば、物体を引きつけて動かすことができるようになるので、いろいろな活用法が生まれるだろう。下に紹介するコンセプトアートは、敵にファーリーチを使って引きつけて攻撃する一連の流れを描いたものだ。カンファレンスでは、ファーリーチで物体を引きつけて、素早く身をかわして後ろにいる敵にぶつける動きが見られたが、アイデア次第でいろいろなプレイスタイルが楽しめるだろう。

●新たな超常能力の詳細が明らかに!
 目標のバーンズはプロジェクターを使用してミーティングしているのだが、ひとりの兵士がそばにいて、なかなか近づけない。ふたりの敵もデスクに座っている。そこで使用するのが、対象をリンクさせて与えた効果を波及させるという“ドミノ”という超常能力だ(リンクした対象は特殊なラインでつながっているように見える)。勘のいいプレイヤーなら察しがついたかもしれない。
 まず、バーンズのそばにいる敵とデスクに向かうふたりをドミノでつなげる。プロジェクターのそばにトラップ(マイン)を設置して、プロジェクターの電源を切って、すぐに隠れる。すると、プロジェクターの電源を確認しに、敵が近づいてくる。そして……トラップに引っ掛かり、その効果がデスクの敵に波及する。3人が気絶して、周囲の脅威は排除された。あとは不可視の状態で移動できる”シャドウウォーク”でバーンズを確保すれば、何の問題もない。
 ほかにも”メズマライズ”という複数の対象を魅了・気絶させられるパワーとドミノを組み合わせて、一気に敵を沈黙させるスタイルもスタジオでは見せてくれた。ドミノでリンクさせられる人数は、最初はふたりだが、アップグレードすれば人数を増やせるとのこと。いかにアプローチするのかは、アイデア次第でどんどん生まれてくるのである。
 カンファレンスではバーンズを倒したところでデモは終了したが、バーンズをハウラーズのリーダーであるパウロの元まで運んで、ミッションは終了するようだ。ちなみに、コルヴォでプレイした場合は異なるルートで進めるので、まったく同じプレイになるということはないそうだ。

●コルヴォの超常能力もパワーアップ!
 スタジオではコルヴォのプレイスルーも見せてもらえた。カルナカを駆け巡りながら、なぜかブラッドフライが蔓延する場所まで移動する。ここで何を見せるのかと思ったら、前作でも登場した憑依能力である“ポゼッション”が、さらに進化した姿だった。なんと、コルヴォがネズミからブラッドフライへ連続して憑依しながら、移動したのである。前作では、連続しての憑依はできなかった。これを使いこなせれば、移動だけでもプレイの幅はかなり大きくなる。ちなみに、死体にも憑依できるようになったので、死体に入ってブラッド・フライをやり過ごすというプレイも見せてくれた。これも『ディスオナード』らしいスタイルだ。
 ポゼッションだけではなく、前作から引き続きコルヴォが扱える超常能力は、大きくパワーアップしている。時間の流れを遅くする“ベンドタイム”では、逆に時間をコマ送りのように進められるようになっている。コルヴォの超常能力はすべて見直しが図られ、改善されているのだ。アップグレードのスタイルもスキルツリーに変更されたことで、より細かく自分のスタイルに適した強化が可能となっている。
 さらに確認できた詳細をお伝えすると、マナ(超常能力に必要なエネルギーヘルス)はつねに少量ながら回復するので、時間さえ経てば無償で使えるようになっている。もちろんエリクサー(回復薬)も用意されているので、思う存分、超常能力のすばらしさを楽しんでほしいとのこと。前作で伝染病を治療するために開発されたエリクサーを混合するなんてこともできるらしい。また、エミリーとコルヴォのプレイだが、ふたりを切り換えながらのプレイはできない。ただ、序盤でプレイキャラクターを選択してからでも、選ばなかったほうのキャラクターのストーリーはきちんと説明されるので、物語の把握に問題はないそうだ。。
 また、前作のプレイヤーから、「殺さないための手段をもっと増やしてほしい」という意見が多かったので、本作では気絶させられるアクションが増えている。高所から飛び降りて攻撃するドロップアタックは暗殺だけでなく、膝を当てて気絶させることもできるようになった。時間を止めて誰も倒さずにドアをすり抜けるのも、立派な“不殺”のスタイルである。

●プレイヤーのひらめきがすべてを変える
 前作では、開発の想像を越えるプレイをユーザー自身が思い付いていたそうだが、なかでも印象に残ったプレイがあるという。建物の屋上で敵に遭遇し、大ダメージを受けてしまう。回復薬もないので、何もできずにジャンプして落ちる。しかし、路上を歩く女性に気づいて、その女性にポゼッションで憑依して何事もなかったかのようにその場を離れる……。このプレイを見た開発陣は、驚愕したらしい。そこで、『ディスオナード2』でも、きびしい状況に置かれたエミリーが難局を突破できるよう、多彩な手順を生み出せるような超常能力を用意したそうだ。
 たとえば、前述のドミノとメズマライズの組み合わせのほかにも、新たな超常能力である“ドッペルゲンガー”とドミノを組み合わせたプレイがある。ドッペルゲンガーとはその名の通り、エミリーの“影”を作り出すものだ。敵はこの影をエミリーと認識して行動する(アップグレードすれば影も戦えるらしい)ので、まずドッペルゲンガーを呼び出して、敵とリンクして結びつける。そしてその影を暗殺すれば、リンクでつながった敵も倒れるという流れだ。
 また、カンファレンスではルーンで過去と未来を行き来できる能力が公開された。同じ場所で時間を超えることで、いまはカギがかかって中に入れない扉でも、昔は扉などないのですり抜けられる。過去を移動して通過し、現在に戻れば何の問題もないというわけだ。詳細はわからないが、ただアクションで前を進むだけでなく、パズル的な解法を探すような楽しみ方も本作は持っているのである。
 このように、プレイヤーのアイデアで暗殺のスタイルはどんどんとその可能性を広げて行く。どのようなスタイルで楽しむのかはプレイヤーの自由であり、そこに制限はない。新たな舞台、新たなキャラクター、新たなガジェットと超常能力。この『ディスオナード2』の世界をいかに戦い抜くのかは、プレイヤーの手に委ねられている。
 もし、『ディスオナード2』のプレイを見逃した方は、ニコニコ生放送で配信された“ベセスダ E3カンファレンス 2016-日本語同時通訳付き生中継!”をタイムシフト視聴でチェックすることをオススメしておこう。本記事を読みながら動画を見れば、よりわかりやすく進化したステルスアクションが伝わるだろう。



(C)2016 ZeniMax Media Inc. Developed in association with Arkane Studios. Dishonored, Revenge Solves Everything, Arkane, Bethesda, Bethesda Softworks, ZeniMax and related logos are registered trademarks or trademarks of ZeniMax Media Inc. in the U.S. and/or other countries. All Rights Reserved.

最終更新:6月13日(月)23時1分

ファミ通.com