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父娘、兄妹…「肉親との恋愛」を描いた映画3選

dmenu映画 6月13日(月)15時0分配信

肉親と関係を持つことは、数多くの文化でタブー中のタブーとされている。しかし、いくら禁じられても止まらない欲望もある――。共感なんてできない、でも目が離せない。そんな禁断の恋愛をテーマとした映画を紹介します。

1.『私の男』(監督:熊切和嘉、2014年公開)

孤児の花(二階堂ふみ)は、遠縁にあたる淳悟(浅野忠信)に引き取られ、北海道の田舎町で暮らしていた。しかしふたりの間に漂うただならぬ空気に、周囲は違和感を覚えて、あるとき悲劇が起こる――。

父と娘の禁断の愛の物語。しかし、同じテーマの多く作品で描かれる、「好き。だけど……」というような葛藤の描写はほとんどなく、「あれは私の全部だ!」と叫ぶ花に感じるのは、どす黒いほどの執念です。ふたりの関係は果たして本当に恋愛だったのか、それとも寂しさが生んだ、もっと歪なものだったのか? その答えは、見た者ひとりひとりが自分で考えるしかありません。濡れ場そのもの以上に、花が淳悟の指をしゃぶったりするじゃれ合いのシーンが、思わず目をそらしてしまうほどエロティック。

2.『三月のライオン』(監督:矢崎仁司、1991年公開)

兄(趙方豪)を愛する妹(由良宜子)は、記憶を失った兄に、自分は恋人だと嘘をつく。ぎこちなく同棲生活をスタートさせたふたりだが、兄の記憶が徐々に戻っていき――。

「愛が動機ならやってはいけないことなんて何ひとつ、ない」のキャッチコピーが胸を締め付けます。妹が兄に“アイス”と名乗ったのには、いつか自分は溶けてなくなる、この関係は終わりを迎えるものだと最初から覚悟していたからなのかもしれません。禁断の恋愛というテーマに反して、映像は洗練されており、ガーリーささえ感じさせます。とても幸せそうな恋人たちなのに、“兄妹”と思うだけで、とんでもなく不道徳。ラストには、さらなる泥沼のようにも見える展開が待ち受けているのですが、それでも兄と妹は幸せそうなのでした。

3.『僕は妹に恋をする』(監督:安藤尋、2007年公開)

男子高校生の頼(松本潤)と、双子の妹の郁(榮倉奈々)は、ひとつ屋根の下で関係を続ける。頼はある日、自分そっくりな男と母親の会話を盗み聞きして、「もしかして自分たちは本当の兄妹じゃないのではないか」と希望を持つ――。

松本潤と、榮倉奈々の並んだ姿がため息するほど美しい! 兄妹恋愛というテーマに、ジャニーズアイドルである松本と若手人気女優の榮倉が挑んだということにまず驚きですが、ベッドの上でのキスや事後描写など、結構攻めたシーンも演じています。それでも長回しを採用したことで独特の間が生まれている静かな作りは、作り手がこの物語を、単にセンセーショナルなものではなく、“純愛”として描こうとしていることを感じさせます。ふたりは本当に血がつながっていないのか? 結ばれることができるのか? 中盤からの展開にハラハラさせられます。

“禁断”は普遍のテーマ

禁断というものは、やはり見る者に強いインパクトを与えるためか、『魔の刻』(監督:降旗康男、1985年公開)や『追悼のざわめき』(監督:松井良彦、1988年公開)、『Strange Circus 奇妙なサーカス』(監督:園子温、2005年公開)など、肉親との恋愛をテーマ・モチーフに採用している作品は枚挙に暇がありません。絶対ダメだとわかっている、むしろ生理的な嫌悪感さえある、なのに気になってしまう……。人間って不思議なものですね。

(文/原田美紗@HEW)

最終更新:6月13日(月)15時0分

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TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。