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九州一の米どころピンチか 最大660ヘクタール不能

qBiz 西日本新聞経済電子版 6月13日(月)11時11分配信

 熊本地震で、地割れや土手の崩壊などで作付けができない見通しの水田が熊本県内で最大660ヘクタールに達することが県への取材で分かった。田植えが本格化する6月中旬-下旬になれば新たな被害が判明する恐れもあり、農家の間に懸念が広がる。

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 熊本は九州一の米どころで、県によると2014年の収穫量は約18万トン。3万4300ヘクタール(15年)で主食用のコメを栽培する。これまでの調査で、水田などに亀裂が入るなどして今年の作付けが絶望的な水田は330ヘクタール。調査中も含めると660ヘクタールに広がる可能性がある。裏作で小麦などを栽培中の農地でも、収穫後や田に水を張った後に、新たな被害が判明することも考えられるという。

 水源の枯渇や用水路の崩壊などの影響で、乾いた土地でも栽培できる大豆に転作する動きも広がりつつあり、県内の各JAによると、少なくとも650~700ヘクタールで転作を検討中。「被害は全体の1%程度」(県農産園芸課)だが、農家の収入源や離農につながりかねない。

 5月下旬、熊本市東区秋津地区。収穫を前に小麦の穂が風に揺れる中、田んぼの周りのあちこちで亀裂や段差、陥没が目につく。生産者の吉永則重さん(68)は「農道に大きな亀裂が入っていて、修復しないと収穫できない」とこぼした。

 秋津地区と同県益城町飯野地区は188ヘクタールの水田があり、県内有数の稲作地帯。小麦の収穫後に二毛作で稲を植える予定だったが、河川から田んぼに水を引く設備が破損した。ほぼ全域で作付けが困難になり、大豆への転作を決めた。「今年は出荷もできんし、自分の米も食われん。切り替えるしかなか」。吉永さんは悔しそうに作業を続けた。

 益城町の上田康幸さん(45)は破損した用水路を補修して稲作を続けることにした。だが田に水を引いてみないと作付けできるかは分からず「なるようにしかならん」。

 同県御船町でも被害は深刻だ。有機栽培に取り組む八反田幹人さん(81)は、約150アールのうち被害が少ない約90アールだけで田植えをする予定。震災で自宅は損壊し、体重はストレスで8キロ減った。悩んだが、米作りを続けることを決めた。「よか品物ば作って恩返しするしかなか」。自分にそう言い聞かせた。

西日本新聞社

最終更新:6月13日(月)11時11分

qBiz 西日本新聞経済電子版

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