ここから本文です

<話題>「3タップで売買できる」スマホ証券は普及するか

モーニングスター 6月13日(月)9時0分配信

 「3タップで売買できる」が売りのスマートフォン専業証券「ワン・タップ・バイ」が6月1日にサービスを開始した。

 取り扱い銘柄はスターバックス、アップル、コーチ、P&Gといった日本でもお馴染みの米国企業30社。注文時には指値や成行を選ぶこともなく、24時間いつでも「買い」「売り」のボタンを押した瞬間に約定する。初心者向けとあって、機能はかなり絞り込まれているのが特徴だ。

 既存の証券会社に慣れた投資家が使うことはなさそうだが、ワン・タップ・バイでは含み益だけを簡単に売却できる機能や、ポートフォリオの円グラフを指でなぞるだけでリバランスできる機能など、既存の証券会社にはないユニークな部分もある。

 特筆すべきは、基幹システムをAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)上で自社開発した点。多くの証券会社は外部の開発業者を使うが、システム修正の度に多額の費用がかかるため思うように改良できないことも多い。ワン・タップ・バイが時間やルールに縛られない売買や決済を実現できるのは、自由度の高いシステムに支えられていることも大きいだろう。

<サービス普及に向けて>

 ただし、実際に活用してもらうにはまだハードルがありそうだ。シンプルな画面操作のおかげで「取引の複雑さ」は解消されるが、同時に、預金に慣れた投資未経験者が抱く「価格変動」への恐怖心を取り除く必要もある。

 また、口座開設手続きの煩雑さは他の証券会社と大差がない。法令や規則で定められている「本人確認」や「顧客カードの整備」が必要となるのはどの証券会社でも同じで、ワン・タップ・バイの主な顧客となる「投資未経験の若者」にも事情を理解してもらわなければならない。売買の操作が非常に簡単なだけに、書類手続きの煩雑さがむしろ目立つ可能性もある。

 なお、同社にはNTTドコモ <9437> 、みずほフィナンシャルグループ <8411> 、オプトホールディング <2389> のベンチャーキャピタル部門などが出資している。

<関連銘柄>
 カブドットコム証券 <8703> 、松井証券 <8628> 、マネックスグループ <8698>
 楽天 <4755> 、SBIホールディングス <8473>
 トレイダーズホールディングス <8704>
 マネースクウェアHD(M2HD) <8728>
 GMOクリックホールディングス <7177> 、インヴァスト証券 <8709>
 SCSK <9719> 、野村総合研究所(NRI) <4307> 、富士通 <6702>
 日立製作所 <6501> 、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC) <4739>

(モーニングスター 6月10日配信記事)

最終更新:6月13日(月)9時0分

モーニングスター

チャート

NTTドコモ9437
2550円、前日比-73円 - 9月28日 12時51分

チャート

みずほフィナンシャルグループ8411
171.6円、前日比-6.6円 - 9月28日 12時51分

チャート

オプトホールディング2389
757円、前日比-5円 - 9月28日 12時51分