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米大統領選、第3の候補 マリファナを使う元ニューメキシコ州知事

ニュースソクラ 6月13日(月)16時0分配信

クリントン、トランプ両氏の票をどれだけ奪えるか

 米大統領選は共和党はドナルド・トランプ氏、民主党はヒラリー・クリントン氏とほぼ両党の候補が一本化され、事実上の2人の一騎打ちとなっている。あとはなかなか撤退を表明しないサンダース氏の支持層が、同氏の撤退後どのように選挙に影響するかが注目される。

 だがここに来て、日本ではあまり聞きなれない政党から候補が名乗りを上げてきた。リバタリアン党(libertarian party )のゲイリー・ジョンソン氏(63)だ。FOXニュースの調査によると、ゲイリー氏が出馬を表明してから、全米ではすでに10%もの支持が集まっているという。票を食われた候補の当落が左右されるだけの勢いがでている。

 リバタリアン党は1971年に誕生した「小さな政府」と「自由至上主義」を掲げる政党だ。小さな政府を掲げている点は共和党に、人工中絶や同性婚を支持している点は民主党に似ているが、元は共和党から派生した政党のため、支持層の8割近くは共和党寄りの人々といわれている。しかし結党40年の歴史上、同党は連邦政府に議員を送りこんだことがなく、大統領選でも1%以上の票を集めたことはなかった。

 党代表に就任したジョンソン氏は、実業家と政治家という2つ顔をもつ。実業家としては、米国ニューメキシコ州最大の建設会社を経営しており、政治家としては同州の知事を8年間務めた。また2012年の大統領選にも出馬した経験を持つ。12年は当初共和党から立候補するも、途中から現在のリバタリアン党に移って選挙活動を行っていた。

 ジョンソン氏も政策として「小さな政府」を掲げる人物だ。知事時代には減税や雇用推進を政策として掲げ、LGBT(性的少数者)やイスラム教徒への寛容な政策で知られている。また、彼は全米の「拒否権」最多行使記録を持つ人物だ。知事時代の移民政策では、左派議員の政策に750回もの拒否権を行使している。

 一方、彼は「マリファナ起業家」と呼ばれる一面もある。2014年に彼がCEO(最高経営責任者)を務める会社で咳止め薬を作った際に「マリファナを(咳止め薬として)与えられたら、使用しない人なんているのかい」と発言している。ジョンソン氏自身もマリファナ使用者として知られ、かつて彼がパラグライダーで大怪我を負った際には、痛み止めとしてマリファナを吸っていたという。日本ではあまり良いイメージはないマリファナだが、最近の米調査会社ギャロップの調査によると、アメリカの58%の人が「合法化するべきだ」と答えている。

 大統領選への影響はどうであろうか。ジョンソン氏の出馬によって民主、共和の2人が票を食われるのは間違いない。ヒスパニックが多いニューメキシコ州の元知事ということによって非白人層の票が集まる点ではクリントン氏の票を食いかねない。ただ、リバタリアン党はもともと共和党から分かれていることもあり、より影響があるのはトランプ氏とみられている。

ニュースソクラ編集部

最終更新:6月13日(月)16時19分

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