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鬱陵島の地下50キロに幅300キロのマグマだまり

ハンギョレ新聞 6月13日(月)7時25分配信

スイス研究陣、科学ジャーナルに発表

地震波資料3次元分析の結果
「太平洋プレートが食い込んで生まれた上昇流
マグマの発達で地震波の速度低下」
韓国の学者「温泉など未観測の研究が必要」

 活動の兆しを見せる白頭山(ペクトゥサン)に比べ、東海(日本海)上にある鬱陵島(ウルルンド)ははるか昔に「死んだ」火山として知られている。しかし鬱陵島の地下に白頭山に劣らない巨大なマグマが存在するという研究結果が出され、鬱陵島が再び噴火するのか関心が集まっている。

 スイス連邦工大のアンドレアス・ホィットニー教授など研究陣は、国際科学ジャーナル「地球物理学研究:地球」最近号に掲載された論文で、鬱陵島直下50キロメートルに幅300キロメートル、深さ100キロメートルの巨大な「マグマだまり」があることを確認したと明らかにした。

 鬱陵島は「環太平洋火山帯(ring of fire)から遠く離れているうえに、最近まで火山活動が観測されておらず、こうした大規模なマグマが比較的浅い場所で発見されたのは驚くべきことだと地質学界では受けとめている。

 研究陣は韓国、中国、日本、台湾など東アジアで観測された規模5.0~6.9の地震58回から得た地震波資料をスーパーコンピュータで分析し、東海一帯の内部構造を3次元モデル化した。(図)分析の結果、日本の東側でユーラシア・プレートに斜めに食い込んだ太平洋プレートが、東海の中央に達する地下350キロメートルの地点でマグマが形成され、それが上昇して南側で日本列島に食い込む太平洋プレートにぶつかり迂回した後、鬱陵島の直下で勢力を強めて垂直にわき上がっている。研究者は「地下100キロメートル付近でマグマの発達が目立ち、地震波の速度が20%も低下していた」と明らかにした。

 このように鬱陵島の地下に大規模マグマが生成された理由として研究者たちは「太平洋プレートが速い速度で大陸プレートに食い込んで上昇流が生じたため」と主張した。

 論文に対して延世大地球システム科学科のホン・テギョン教授は「地震波の速度が20%低下するというのは、地下の温度が極めて高く液状に近いという意味」として「白頭山のマグマも太平洋プレートが東海を越え白頭山の地下に達し、上昇流を発生させて生じたという理論が出されているが、白頭山と鬱陵島の火山活動を同様のメカニズムで説明している点が興味深い」と話した。 しかしホン教授は「この程度のマグマであれば、鬱陵島に温泉活動やガスの発生が観測されるはずで、観測されていない点は疑問」とし、「今後の確認研究が必要だ」と話した。

 最近、北朝鮮の研究者が西側の科学者と白頭山の北朝鮮側に地震計を設置して研究した結果、(白頭山カルデラ湖の)天池の地下5~10キロメートルに幅40キロメートルのマグマが分布している事実が明らかになっている。 鬱陵島よりはるかに小さく見えるが、この結果は浅い地殻を調査したもので、今回の研究結果との比較はできないと研究者はいう。

 韓国地質資源研究院のイ・ヨンス博士は「鬱陵島は羅里盆地に卵峰(中央火口丘)を残した5000年前の噴火を含め、過去1万2000年の間に4回の噴火が起きた活火山」とし「白頭山規模の噴火が起きても不思議はない」と話した。

 しかし、鬱陵島がいつ再び活動するかを予測することは「現在の科学水準では不可能」とイ博士は指摘した。

チョ・ホンソプ環境専門記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:6月13日(月)11時39分

ハンギョレ新聞

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