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今週末、ついに激突! 監督&山本美月が語る“最恐”映画『貞子vs伽椰子』

ぴあ映画生活 6月14日(火)10時49分配信

『リング』シリーズの貞子と『呪怨』シリーズの伽椰子が競演する映画『貞子vs伽椰子』が間もなく公開になる。両作とも日本だけでなく世界中の観客を震えあがらせてきたホラー作品だが、近年、貞子と伽椰子はアイコン的な人気も博しており、本作に“お祭り”的なムードを感じている人も多いはずだ。しかし、本作の脚本も手がけた白石晃士監督は「お祭りの要素と、最恐映画の要素の両方を追求した」と言い、山本美月が演じた主人公は、典型的な日本のホラー映画のヒロインではないという。恐怖と意外性に満ちた本作について、山本と白石監督に話を聞いた。

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貞子と伽椰子がひとつの映画に登場する……かつてはエイプリル・フールのネタで使われたアイデアが本当に実現することになったが、白石監督は「多くの人がまず思い浮かべるのは“お祭り”ムードだと思うので、それだけにはしないぞという想いがあった」と振り返る。「基本的にはシリアスで恐い映画にして、お祭りとしても楽しめるものにする。それが私の得意とするところだと思っていたので、最初から両方の要素を入れるつもりでした」。さらに「タイトルに偽りがあるのは大嫌いなんです!」と笑う白石監督は、タイトル通り、貞子と伽椰子が“vs=対決”することにこだわった。「すでに確立されているキャラクターを対決させるのは難しいので、普通であれば逃げて“貞子and伽椰子”の展開にすると思うのですが、私は最初から問題をクリアして対決させようと決めていましたね」

映画は偶然に“呪いのビデオ”を見てしまった同級生の夏美(佐津川愛美)を助けようと奮闘する大学生・有里(山本)の物語と、謎の廃墟の向かいに引っ越してきた高校生・鈴花(玉城ティナ)の物語が交互に描かれる。やがてふたりは、両者をぶつけて同時消滅させようと計画する霊媒師の手引きで出会うことになる。

「白石さんの『ノロイ』を観ていたので、最初から“めちゃくちゃ恐い”映画になると思っていた」という山本は「出来上がった映画は、両方の作品のファンの方の期待を裏切るものにはなっていません」と自信を見せるが、最初に脚本を読んだ時は「私のイメージであて書きしていただいたんですけど『私はこんなにいい子かなぁ』ってビックリしました」と笑顔を見せる。「有里はヒロインというよりも“ヒーロー”感があるんです。友達のために行動するし、相手に挑んでいく。だから『貞子vs伽椰子vs有里』ってぐらい(笑)必死に戦いました。でも、有里はいつも強くないといけないし、悲しい気持ちや恐怖を隠さなきゃいけない。そこは演じていて難しかったですね」

山本は「ビックリした」と語るが、白石監督は有里は「山本さんの“芯の強さ”から生まれたんです」と説明する。「近年の日本のホラー映画の典型的なヒロインは、受身で“どうやって恐怖から逃げるか?”という考えで動いていると思うんですけど、私はアメリカのホラー映画を観て育ってきたので、非力かもしれないけど、最後まで諦めずに立ち向かっていくキャラクターの方が、自分に合っているんですね。山本さんにお会いしたときに芯の強さを感じたので、そこを軸に有里を考えていきました。あと、山本さんはすごく美しい人で、どう撮っても美しくなって美しく見え過ぎてしまうんで、観客が親しみを持てるように庶民的な愛嬌を意識して描写しようとは思っていましたね」

これまで様々な人間が、様々な方法で立ち向かおうとしては敗れてきた貞子と伽椰子が対峙する時、一体、どんなことが起こるのか? そして有里は両者に立ち向かうことができるのか? 完成した作品は、ホラーアイコンの競演というお祭り的な要素をキープしながら、“恐怖は2倍かそれ以上”という映画になったようだ。「完成した映画は本当に恐かったです。映像も恐いですし、とにかく音がリアルで、まるで自分がその空間にいるようなんですよ。だから映画館で観てほしいですね」(山本)。「今回の映画は“ドルビーアトモス”という音のチャンネル数の多い方式で最初に音を作ったので、アトモスの映画館で観てもらうのが一番いいんですけど、それを通常の映画館向けに5.1チャンネルにしても、これまでよりも立体感があったんですよ。今回、音はかなり作りこんでますので、映画館で楽しんでほしいです」

『貞子vs伽椰子』
6月18日(土) 全国ロードショー

最終更新:6月14日(火)10時49分

ぴあ映画生活