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もう騙されない。「優雅な投資家」流、不動産業者の見極め方

ZUU online 6/14(火) 19:10配信

「不動産投資といえばマンション」という思い込みをしていませんか。「Elegant Owners」という女性不動産投資家の会の代表を務める五十嵐未帆さんへのインタビューを通じ、DAILY ANDS編集部は10万円から家賃収入を生み出す物件もあることを教わり、自分に合った方法を見つける大切さを知りました。

ところで、五十嵐さんによると不動産業者に騙される女性も多いのだとか。インタビューの後編は、「いまは買い時なのか?」「女性が不動産業者に騙されないために大切なことは?」といったことをお聞きします。

■実は今が「買い時」かも?

ここはJR川崎駅近くの喫茶店。ふんわり柔らかい雰囲気をまとった「Elegant Owners」代表の五十嵐さんとDAILY ANDS編集部が不動産投資について話し合っています。

いま、首都圏で物件の高いと言われていますけど買い時なんですかね?

こう質問すると、五十嵐さんは「はい、金利が安くて、ローンが借りやすいですよ。銀行の不動産に対する貸出伸び率がすごく高いとテレビでも放送されていましたね」と言います。

いくらローンを借りやすいといっても、物件価格が高いのでは、将来的に物件の価値が下がっちゃって、結果として損をしてしまうような気もします。

こんな心配をしていると、「リーマンショックのような大きな出来事がないかぎり、物件価格ってそこまで下がらないものですよ。家賃収入がありますから、土地の価格が下がっても大丈夫です」と五十嵐さんは説明してくれます。

物件を買うときに必要なお金、売ったときの収入のほかに、保有している間にかかる費用と収入。不動産投資にはさまざまなお金の出入りがからんでくるので、一概に「物件価格が高いから、今は買い時ではない!」とも言い切れないようです。

■最初の5年は辛かった

お話をお聞きすればするほど、五十嵐さんの不動産に対する知識の深さに感服するばかりです。よほど不動産のことが好きで不動産投資を始めたのかしら、と一瞬思ってしまいますが、五十嵐さんが不動産投資を始めたキッカケは相続でした。

「ラッキーでしたね!」なんて、あいの手を入れようとしたら、「最初の5年間は本当に辛かった。子育てもあいまって本当に大変だったんですよ」と、意外な言葉が返ってきました。

五十嵐さんが父親からアパート3棟(自分、妹、法人名義)を受け継いだのは10年ほど前のことでした。最初は誰にも相談できず、父親の代からの付き合いの不動産屋には冷たくされ、管理にご苦労されたそうです。

当時、不動産投資をしている人といえば40代、50代くらいの男性ばかり。周囲のママ友に話すのもはばかられ、不動産の悩みを打ち明けられる友人は全くいませんでした。

それだけでも心細いのに、上二人のお子さんと三人目のお子さんが同じ保育園に入ることができないという「事件」が起きます。当時の川崎市長に嘆願書を出すも受け入れられず、お子さんの送り迎えと仕事、育児家事、不動産の経営に忙殺されながら過ごしていたそうです。

■1軒目の物件購入で業者に騙される

こうして不動産に携わるようになってから5年ほどたったとき、家事と育児で忙しい中一生懸命働いて得られている給料30万円が、父親から自分名義で相続して管理会社に預けてほぼほったらかしのアパート1棟の収入30万円と一緒であることに気づいて五十嵐さんは愕然としたといいます。

そして子育てしながらの会社勤めで周りのスタッフやクライアントに迷惑をかけながら、子供にも自分にも無理をしながら働くことに疑問を感じているところ、東日本大震災が発生します。

一番下の子を迎えに行けたのが夜中の2時。「子供たち家族を大切にして誰にも迷惑をかけずに一人で働けるようになりたい」と、震災から2カ月後、会社を辞めて本格的に不動産投資を始めることになったそうです。

不動産投資をスタートさせたのはよかったのですが、五十嵐さんは1軒目を購入したときに業者に騙されてしまったと言います。

今思えば、その業者はオイシイ話しかしないだとか、3回ほどしか顔を合わせていないのに何百万という頭金を支払ってしまう感じになってしまうとか、騙される兆候は購入前にいくつか見られました。

五十嵐さんは、不動産投資を進める中で有名投資家のセミナーに参加したところ「アパート経営は利益率が小さいから利益率の高いインターネットビジネスを始めたほうがいい」というアドバイスをもらい、インターネットでビジネスを創出するスクールにも通われたそうです。

そのビジネススクールを通じて次第に不動産投資仲間が増え、「1軒目を購入したときもし、相談できる仲間がいたら違ったのかも」と振り返ります。このような苦い経験が、いまのElegant Ownersの設立につながったそうです。

■自分に合う業者を見つけるために大切なこと

現在、五十嵐さんには信用できる不動産管理会社がおり、その会社の紹介で物件を見つけることが多いそうです。本を出版したことで、新築アパートの情報が寄せられることもあります。

今やコンビニより多いといわれる不動産業者の中から、自分と合う、信頼できる業者を見つけるにはどうしたら良いのでしょう?

「やはり物件を見に行って、いろいろやりとりをする中で、対応が丁寧かどうか、ウマが合うか、いいところと一緒にリスクも説明してくれるか、少し面倒な調べ物などもやってくれるかどうか、などを見るといいと思います」(五十嵐さん)

最近はネット上で業者の口コミを見ることもできるそうです。五十嵐さんの場合はまず店舗を訪れる前に電話をし、自分の投資方針と合うかどうかを確認することもあります。

「業者を見極めるためにも、どういった投資をするのか自分の基準を決めておくことが大切。キャッシュフローなのか、キャピタルゲインなのかなど何を目的とするかきちんと決めておきましょう」(五十嵐さん)

■女性は騙しやすいと思われている!

五十嵐さんは「業者に騙される女性は本当に多いんです。また、業者側も女性は騙しやすいと思っているんでしょうね」と話します。

業者にだまされないために大切なことは、「不動産投資で成功している人の話を聞くこと」だと五十嵐さんは断言します。

「さすがにすぐに会いに行くのは難しいので、最初は年齢や職業、貯金額などが自分と近い人の著書である程度勉強しましょう、そこからメンターを見つけて会いに行ったり、お話を聞いてみたらいいのではないでしょうか」(五十嵐さん)

五十嵐さんは現在、Elegant Ownersの運営だけでなく、講師活動、執筆活動などでとてもお忙しいそう。これからはElegant Ownersのホームページやブログなどの情報発信を通じて、女性の自立を支援する活動を続けていくそうです。

■「これから物件購入の売買契約しに行きます」

あれこれお話を伺っているとあっという間に時間は過ぎます。五十嵐さんは「すみません、これから新しい物件購入する約束があるので、そろそろ失礼しますね」と、優雅に川崎のまちへ発っていかれました。

この日、五十嵐さんが話してくださったことは、不動産投資という広い世界のほんの一部のことなのでしょう。それでも、その世界にいない人間にしてみると、新鮮でワクワクするような内容ばかりでした。

投資の知識は、普通に生活していると、誰も教えてくれません。だけど、求めたら教えてくれる人はきっとたくさんいるんだろうな。そんなことを考えながら、DAILY ANDS編集部もJR川崎駅を後にしました。(Elegant Ownersを訪ねて、おわり)

くすい ともこ
DAILY ANDS編集長。北陸の地方紙で5年間記者として勤務後、Web編集者に。「無理のない範囲でコツコツ」をモットーにインデックス投資を始めるも、含み損がコツコツたまっている。(提供:DAILY ANDS)

最終更新:6/14(火) 19:10

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