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『Watch Dogs 2』をひと足早くプレイ! 新たなハッキング能力が生み出す戦いに迫る【E3 2016】

ファミ通.com 6月14日(火)17時31分配信

文・取材・撮影:編集部 コンタカオ

●メディアブリーフィングでプレイ動画が解禁!
 海外ではプレイステーション4、Xbox One、PC向けに2016年11月15日発売予定のオープンワールドアクション、『WATCH DOGS 2』。前作は2014年に発売され、ハッキングをテーマにした斬新なゲームシステムで人気を博した。新しい事象をどん欲に取り入れるユービーアイソフトらしさが詰まったゲームとして日本でもヒットを記録したが、E3 2016に先駆けて続編の開発が発表され、話題となったことは記憶に新しい。
 そんな『WATCH DOGS 2』のプレイ動画が、2016年6月13日(現地時間)に開催された“Ubisoft E3 2016 Media Briefing”にて公開された。そこから読み解ける本作のゲーム性、そして新たな“番犬”の戦いを解説していこう。

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●さらなる戦略を可能にする新しい主人公
 『WATCH DOGS 2』の舞台はアメリカ西部の大都市、サンフランシスコのベイエリアだ。主人公は若きハッカーのマーカス・ホロウェイ。前作にも登場したハッカーグループ“DedSec”に参加している。彼の持ち味はハッキングのスキルと、パルクールを主体とする高い身体能力である。
 前作の主人公エイデン・ピアースも能力は高かったが、彼と比べてマーカスは、全体的に軽やかなイメージが強い。エイデンはその過去に苦しみ、システムを利用して復讐に燃える男だったが、マーカスは理想に燃える青年という印象だ。プレイ動画では、パンキッシュなハッカー仲間のWRENCHと協力して、不正の証拠隠滅を図っている現場に突入するミッションが見られるが、いざ現場に乗り込む際にイヤホンを耳に突っ込むところなど、いかにも血気盛んないまどきの若者という感じ。
 軽やかなのはキャラクターデザインだけではなく、細かい部分のデザインにまで行きわたっている。たとえば、トレーラーでも確認できるスマートフォンの画面。DedSecメンバー用のアプリ(?)が表示されているのだが、80年代のレトロフューチャーと最新のデザインをミックスしたレイアウトに、ぐっとくる人も多いだろう。前作は、言葉は悪いが少しもっさりとした印象があったので、この若返りは成功していると言える。
 また、飛行ドローンやラジコンカーといった新たなツールによって、ハッキングを使った戦略が大幅に進化していることも見逃せない。ハッキングで攻略ルートを見つけていくという根本に変わりはないものの、ドローンでの偵察によってステージ全体を俯瞰で把握できるようになっていたり、あらぬ角度からハッキングのルートを発見したりと、プレイヤーの選択の幅がまったく異なるのだ。プレイ動画では、ステルスで障害となる人物を排除していきながら目標に近づき、HDDからデータをコピーしているあいだは作業が終了するまで銃撃戦をくり広げているが、ハッキングしたクルマを暴走させて敵を倒すなど、ただ銃で一辺倒に戦うだけではない多彩なプレイが確認できる。
 テクノロジーが進化するならハッカーの戦いかたも進化する。どのソースをいかに利用するのか、頭を悩ませながら戦略を考える楽しさはアクションゲームの原点であり、最新技術をテーマにした本作がそれを体現していることこそ、本作の独自性を示している。

●ミッションを実際にプレイ! その感覚は……!?
 新たなモチーフでさらなるパワーを獲得した『WATCH DOGS 2』だが、じつはE3本番前に、実際にプレイする機会を得たので、簡単なインプレッションをお届けしよう。
 まずはベイエリアを軽く探索してみたのだが、どこか鈍色を漂わせるシカゴに比べて、サンフランシスコの乾燥した明るい空気(周囲の人々のたたずまいはもちろん、看板や建物の雰囲気なども含めて)が気持ちいい。ほかのプレイヤーと遭遇したときに軽いあいさつを交わして(モーションがプリセットされている)、好きなクルマに乗り込む。目指すはウォッチタワーだ。
 既報のとおり、本作のドライビングは改善されている。前作のすべるようなハンドル感覚と比べて、本作はしっかりとタイヤが道を噛んでいて、プレイヤーの操作にしっかりとクルマがついてきてくれるのだ。ドライビングゲーム専門のチームが開発を担当したそうで、クルマを使用したミッションに悩まされたプレイヤーには朗報。クルマは遠隔操作が可能なので、敵の注意をそらせたり敵に突っ込ませたりと、戦略の一部に組み込めるのもユニークだ。
 ウォッチタワーに到着したら、塔の上に設置されたctOSのターミナルをドローンでハッキングする。あまり遠くまで飛ばすと電波が途切れてコントロールを失うが、ボタンひとつで発進も格納もできるので、気軽に使えるのはうれしい。空を飛ぶついでに周囲を見渡してみたが、ゴールデンゲートブリッジやアルカトラズが見えて気持ちいい。シカゴの再現っぷりでその実力は信頼しているが、本作もそのあたりはバッチリだろう。
 スマホでDedSecからのミッションを確認し、つぎの目標である港湾事務所に向かう。目的となるPCの位置をドローンで把握しつつ、どこに誰がいるのか、どのような構造の建物なのか、上空から全体の情報を確認する。俯瞰で全体を見られるおかげで戦略を立てやすくなり、すぐに行動へ移れるのはすばらしい改善だ。もちろんティザー銃を使って真正面から突っ込んでもいいし、見つからないようにステルス移動で到達するのも可能だ。ミッションクリアーまでのアプローチが多彩という前作の美点はしっかりと継承されているので、『WATCH DOGS』ファンは安心してほしい。

●ハッキングを活かした新感覚のCO-OPプレイ
 シングルプレイでのベーシックなミッションを終えたら、今度はオンラインマルチプレイに挑戦だ。前作と同様で、本作でもシングルプレイからシームレスに移行するマルチプレイが楽しめるが、ランダムに”侵入”してきた他プレイヤーと協力できるCO-OPプレイが実装されている。
 今回は、ギャングのアジトに協力して潜入するミッションを体験する。まずは、仲間がアジトの入り口付近に待機。そのあいだに自分はドローンを飛ばして敵の位置を確認する。入り口に犬がうろうろしていてジャマなので、ドローンからティザー銃を撃って気絶させることに。マーカスは3Dプリンターを使って武器やドローンを強化できるので、いま使用しているドローンも偵察だけではなく、いろいろな機能を持っているようだ。仲間が潜入したのを確認して、自分も塀を乗り越えてアジトの中に入る。お互いの情報を共有しながら、目的の場所まで向かおう……としたところで、タイムアップ。マルチプレイのデモプレイは終了した。
 短い時間の試遊でまだ導入しか理解できていないとはいえ、ドローンやラジコンカーによるハッキングで進行ルートを作り出したり、敵のスマホをハッキングして油断させるなど、自分なりの戦略が他プレイヤーとの連携にハマったときの快感は想像できる。どのような形で新たなマルチプレイが楽しめるのかは未知の部分も多いので、詳細は続報を待ちたい。

●アクティブなハッキングがゲームを変える
 全体的な感想をまとめると、『WATCH DOGS 2』はよりアクティブなハッキングが楽しめる印象が強い。ハッキングとアクションのつながりが強化されており、自分の行動にハッキング行為が自然と組み合わさっている。極端に言えば、障害物をジャンプして乗り越えるのと、ハッキングで閉じたシャッターを開ける行動が同等に感じられるということ。「さあハッキングするぞ!」と身構えるのではなく、直感的なハッキングが可能なので、目まぐるしく展開する状況に合わせた、アクティブなプレイが楽しめるだろう。2作目にして、ハッキングというゲームデザインがしっかりと確立されたことを実感できた。
 海外での発売日はそんなに遠くないので、間を置かずにどんどん新たな情報が出てくるはず。とりあえずいまはE3の情報をチェックしつつ、進化したハッキングアクションのこれからに期待しておこう。

最終更新:6月14日(火)17時31分

ファミ通.com

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。