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“Xbox E3 2016 Breifing”詳報 Xbox One Sや“Project Scorpio”から、豊富なXbox One&Windows 10独占タイトルなど、充実の内容に【E3 2016】

ファミ通.com 6月14日(火)20時7分配信

文・取材:編集部 古屋陽一

●2種類のXbox Oneの仲間を発表
 E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2016の開催に先駆けて、2016年6月13日(現地時間)午前、マイクロソフト主催による“Xbox E3 2016 Breifing”が行われた。会場は、ここ数年のマイクロソフトのプレスカンファレンスではすっかりおなじみとなった、ダウンタウンからちょっと下ったところにある、Galen Centerだ。

 今回のカンファレンスは、ハードに始まりハードに終わるという、なかなかにパンチの効いた構成。開幕まず紹介されたのが、Xbox Oneの新型機、Xbox One S。兼ねてから噂されていた小型機だが、今回のE3で発表されることと相成った。本体を40%小型化、2TBのハードディスクを搭載、そし4K(映像)とHDR(ハイダイナミックレンジ)に対応と、いいことづくめのXbox One Sだが、なによりもうれしいのは、価格が299ドルから揃えれていること。価格は、500GBタイプが299ドル(249英ポンド/299ユーロ)、1TBが349ドル(299英ポンド/349ユーロ)、そして“Limited launch edition 2TB Xbox One S”が399ドル(349英ポンド/399ユーロ)となる。Xbox One Sの発売は8月とのことで、Xbox Oneのさらなる普及につながりそうだ(国内では2016年内を予定)。

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 そして、カンファレンスを締めくくる形で紹介されたのが、“Project Scorpio”(プロジェクト スコーピオ)”。そうそうたるクリエイター陣のビデオメッセージによる推薦の言葉とともに紹介された“Project Scorpio”は、いわばXbox Oneのハイエンドバージョン。CPUの性能は8テラフロップスで、もちろん4Kにも対応。さらには、VRゲームも快適に遊べるという。来場者からの大きな歓声を集めたのは、Xbox Oneのゲームタイトルとの互換性があり、周辺機器も使用可能な点。同ハードの発売は2017年となっている。小型化を果たしたXbox One Sとハイエンドの“Project Scorpio”、ハードを進化させつつも、ユーザーのニーズに合わせてハードのラインアップを多様化させたとの印象だ。

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 ちなみにハードまわりの情報を先にお伝えしてしまうと、今回のカンファレンスでは、Xbox ワイヤレスコントローラを自分の好みにカスタマイズできる“Xbox Design Lab”というサービスも発表されている。こちらのサービスでは本体はもちろんのこと、ボタンなどの色も自由に選べるようになっている。色を選ぶのも悩みそうだが、こちらもユーザーの好みに合わせたサービスと言えるだろう。その組み合わせは800万通りというから驚き! “Xbox Design Lab”は、北米、カナダ、およびプエルトリコで受付が開始されており、いま申しこめば発送は9月になる模様。金額は79.99ドルとなる。

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 ハードの話題が目を引く今年のXboxのプレスカンファレンスだが、負けず劣らず強調されていたのが、“Xbox One & Windows 10 Exclusive”タイトル。つまり、Xbox OneとWindows 10独占タイトルの充実ぶりだ。マイクロソフトがXbox OneとWindows 10のマルチプラットフォーム戦略を積極的に展開しているのはご存じの通りだが、今年のE3を見ると、それがさらに推し進められたとの印象がある。それを体現したのが“Xbox Play Anywhere”で、要はこれ、Xbox One版で途中で遊んでいたゲームの続きをWindows 10版で遊んだり、Xbox One版とWindows 10でのマルチプレイを可能にするといったクロスプラットフォームのサービスだ。その第1弾として予定されているのが、海外では10月11日に発売される『Gears of War 4』だ。会場では、The Coalition developingのスタジオヘッド、ロッド・ファーガソンらが、キャンペーンモードでの協力プレイを披露した。デモを見る限りでは、まさに端々に『Gears』らしさを感じさせる内容。投石器で投げた岩を誘爆させるといったギミックや、カッターを思わせる弾を発射して敵を切り裂くといった新武器が確認できた。同作に関しては、協力プレイモードの“HORDE 3.0”が搭載されることも明らかにされている。会場を沸かせたのは、デモの最後に謎の人物が登場したとき。『Gears of War』三部作のマーカス・フェニックスらしき人物のようにも見えるのだが……。『Gears of War 4』の主人公はマーカスの息子、JD・フェニックスなので、何かしらの因縁がありそう。

 さらに、カンファレンスでは『Gears of War 4』仕様のワイヤレスコントローラの発売も発表された。映像を見る限りでは、なかなかに渋いデザインのようで、ファンならほしくなってしまいそう。

 なお、既報の通り、『Gears of War 4』は日本発売をしないことが明らかとなってしまった。返す返すも残念だが、海外版は日本語字幕対応となるようだ。

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 さらに『Gears of War』絡みでは、『Killer Instinct』にラーム将軍が登場することが発表されている。ラーム将軍、なかなかに『Killer Instinct』の世界観にマッチしてます!

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 そのほか、“Xbox One & Windows 10 Exclusive”のタイトルとして紹介されたのが、オーストラリアを舞台にした『Forza Horizon 3』(北米では9月27日発売)や、稲船敬二氏が手掛ける『ReCore』(北米では9月13日発売)、海賊として活躍するレア社のアクション・アドベンチャー『Sea of Thieves』、ゾンビアクション4度(!)の『Dead Rising 4』(2016年ホリデーシーズン発売)、最大4人による協力プレイが可能な『State of Decay 2』(2017年発売)などが紹介された。

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 さらには、マイクロソフトファーストパーティー屈指のIPといえばこれ! の『Halo』シリーズからは、343 IndustriesとCreative Assemblyが組んでの『Halo Wars 2』が紹介。カンファレンスには343 Industriesのダン・アイユー氏が姿を見せ、「7年前に前作を発売してから、スピリット・オブ・ファイアの物語を続けてほしい、という要望がたくさん寄せられたことから、『2』を開発することになりました」と説明。そのうえで、本作を海外では2017年2月21日に発売する予定であることをアナウンスした。そして、E3会場で出展されることが明らかにされた同作だが、世界中のXbox Oneユーザーに向けて、6月13日~20日まで(北米時間)、マルチプレイベータテストが実施されることも発表された。Xbox Oneユーザーにとっては、『Halo Wars 2』を堪能するいい機会と言えるだろう。

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 また、キラリと光るID@Xboxのタイトルも紹介。『LIMBO』を手掛けたスタッフによる新作『INSIDE』(6月29日配信)や、『We Happy Few』などが紹介された。ID@Xboxのディレクター、クリス・チャーラ氏も「前例のない体験をもたらしてくれる」と、ID@Xboxタイトルの斬新さに、相当期待しているようだ。なお、『INSIDE』の発売を記念して、Xbox One版『LIMBO』 をブリーフィング当日より無料配信するとのことだ。

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 そして……、“Xbox One & Windows 10 Exclusive”ということで言えば、フィル・スペンサー氏より、「2017年最高の1作!」と紹介され、大きな歓声を持って迎えられたのが、プラチナゲームズ開発による『Scalebound(スケイルバウンド)』。カンファレンスでは、神谷英樹氏が登壇し、「ドラゴンと戦うという私の夢を共有した作品です」と『Scalebound(スケイルバウンド)』を紹介。4人による協力プレイのデモを披露した。巨大な敵とのバトルは、“大迫力”のひと言で、来場者の度肝抜いていた。

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 “Xbox One & Windows 10 Exclusive”ではないが、クロスプラットフォームというマイクロソフトの方向性を具現化しているのが『マインクラフト』。14のプラットフォームで1億人がプレイしているという、想像を絶するプレイヤーを抱える『マインクラフト』だが、カンファレンスでは、Xbox Liveを介して、Windows 10版とiOS版、Android版のクロスプレイが実現することが明らかに。専用サーバーにより、マップなどを友だちと共有できるという。会場では、iPadとスマートフォンによるデモプレイが披露されたのだが、それにさらにGear VRが追加。しかも、デモを担当するのは、id SoftwareからOculus VRへと転身したジョン・カーマックというサプライズ! 極めてインパクトの強いデモプレイとなった。また、『マインクラフト』では、“シティテクスチャーパック”のリリースなども発表されている。

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 一方で、カンファレンスでは、Xbox One独占というわけではないが、サードパーティーの注目すべきタイトルのデモも披露された。日本のゲームファンにとって誇らしいのは、スクウェア・エニックス『ファイナルファンタジーXV』やバンダイナムコエンターテインメント『鉄拳7』など、日本メーカーによる期待作が紹介されたことだろう。『ファイナルファンタジーXV』では、田畑端氏らが登壇し、巨大ボス、タイタン戦をデモプレイ。一方の『鉄拳7』では、原田勝弘氏が出演し、豪鬼と三島平八の戦いを披露した。対戦ゲームが進化したという『鉄拳7』では、ドラマの演出と格闘シーンがシームレスに楽しめるという。原田氏によると『鉄拳7』は2017年のなるべく早い時期にリリースしたいとのことだ。なお、Xbox One版『鉄拳7』を記念して、本日よりXbox Liveゴールドメンバーシップを対象に『鉄拳タッグトーナメント2』が無料配信されることが発表された。

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そのほか、サードパーティーの“大作”としては、『バトルフィールド 1』や『ディビジョン』のダウンロードコンテンツ“Underground”が紹介されたわけだが、なんといっても注目は、CD Projekt Red開発による『ウィッチャー3 ワイルドハント』内のカードゲーム“グウェント”の単独ゲーム化『Gwent: The Witcher Card Game』だろう。“グウェント”を独立させてほしいという、要望に応える形で実現した本作は、単独ゲーム化するにあたり、マルチプレイはもとよりシングルプレイのキャンペーンを追加するなど、相当なブラッシュアップが施されているという。同作は、海外では9月よりクローズドベータテストが実施されることも明らかにされている。

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 カンファレンスでは、Xbox Liveの新サービスの発表も行われた。登壇したXbox Live担当のマイク・イバー氏は、「さらに多くのサーバーを増設して、信頼性の高いネットワークを構築する」と前置きしたうえで、好きな音楽を流せる“Background Music”、住んでいる地域に関係なくお好みの言語を選択できる“Language Region Independence”、そしてWindows 10でおなじみの音声アシスト機能“Cortana”を実装すると発表。さらに、コミュニティーを作れる“Clubs”、趣味のあうグループを探せる“Looking for Group”、さらには大規模なゲーム大会を可能にする“Arena”を搭載する予定があることも明言された。とくにArenaに関しては、『World of Tanks』や『FIFA』シリーズなどが行われるとのことで、eスポーツの波をさらに加速させそうだ。

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 ハードまわりの展開からサービス、さらには“Xbox One & Windows 10 Exclusive”タイトルを中心とした豊富なラインアップなど、充実の内容となったXboxのカンファレンス。“Xbox Play Anywhere-Anywhere is a great place to play”というフレーズに象徴されるように、Xbox OneとWindows 10を中心としたクロスデバイス戦略をさらに推し進めることが、一層明確になったカンファレンスだったと言えるだろう。

最終更新:6月14日(火)20時7分

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