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声優・山下誠一郎インタビュー アニメ『orange』で新境地「いいタイミング」

オリコン 7月2日(土)11時0分配信

 7月3日からスタートするアニメ「orange」(原作:高野苺)でヒロインが思いを寄せる転校生で、物語のキーマンとなる成瀬翔(なるせ・かける)を演じる山下誠一郎。2013年にアニメ『ワルキューレ ロマンツェ』で初の主役を務めて以降、『バトルスピリッツ烈火魂』の烈火幸村、『刀剣乱舞』の薬研藤四郎などを演じた、今後の活躍が期待される若手声優の一人だ。ORICON STYLEで山下にインタビューを敢行し、「orange」に対する思い、そして声優となったきっかけなどパーソナルな部分に迫った。

【画像】物語のキーマンとなる成瀬翔 第1話場面カットより

■もともとは俳優になりたかった

――山下さんが声優を目指したきっかけを教えてください。
【山下】僕はもともと俳優になりたかったんです。でも地方(広島出身)だったので、なりたいと思ってもオーディションもないし、あっても東京で、すぐに実行にうつせる環境ではなかったんです。そして、そのまま高校に入って、いろいろ友達ができて、アニメや漫画に深く関わった。そこで「声優という仕事は面白いかも」と思ったのがきっかけです。

――影響を受けた作品や役者さんは?
【山下】『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』など、人間ドラマを描いたアニメが好きでしたね。高校生の頃、夜中に放送されていた『屍鬼(しき)』というアニメでは、GACKTさんが声優をされていたのですが、ファンだったので見ていました。夜遅くにアニメを見るというのは新鮮でしたね(笑)。『ONE PIECE』や特撮作品も母と一緒にずっと見ていましたし、ドラマもたまに見ます。最近は見ていたドラマの影響もあり、オダギリジョーさんが凄いと思いました。

――理想の声優像はありますか?
【山下】今以上にいろんなことができたらいいなとは思っていますね。「山下といえば」というよりも、「こんな役をやらせてみよう」と様々な役柄をやらせていただける可能性として見られたい。俳優さんと違って声でしか表現できない分、役との年齢差があっても演じられるところがあると思います。変わった役もやってみたいですね。お客さんが作品を観た時に「これ誰?」と思っていただけたらうれしいです。

――作品の最後に流れるクレジットで「あの役は山下さんだったんだ」と気付かれたい?
【山下】そうですね! 自分の声はクセがない普通の声だと思っているんですが、その分誰かわからないような感じになれば。一発で気付いてもらえる喜びもありますが、どちらかというといろんな役柄ができるようになりたい。実は、友達に声優になったことを言ってないんですが、最近クレジットで気付かれるようになりました(笑)。

■これまでの役作りを覆す「成瀬翔」というキャラクター

――「orange」は未来の自分から手紙が届くというファンタジー設定はありながらも、高校生たちの日常を切り取ったような作品でもあります。極めて“自然な演技”が要求される作品だと思いますが、実際に演じられていかがでしたか?
【山下】ナチュラルさと芝居のバランスが難しいです。 “自然に”と意識し過ぎると、ある意味棒読みになってしまう。普段の日常生活では、喋っている時は抑揚を意識しないですが、アニメなど芝居では「セリフ」になるので、どういう風にしようかと考えます。実は、オーディションでは翔と須和(弘人)を演じさせていただいたんです。自分の中では、なんとなく須和のほうがしっくりきたので、翔に決まった時は自分でも驚きました(笑)。

――これまで、山下さんが演じてきたキャラクターと違うタイプだと感じました。
【山下】監督が「普通の高校生らしいことを大事にしたい」とおっしゃっていたので、普段の自分がアニメでやっていた作業を一旦おいて、山下誠一郎という人間は普段どんなふうに生きているか、どうしゃべっているのか、そこを掘り返す作業が多かったです。いままで演じてきたキャラ作りを一旦置いて、別のやりかたで役作りをしています。

――特に意識していることはありますか?
【山下】自分の中では“俳優のように演じよう”と意識しています。マイクの前でしゃべるんですけど、台本を意識しすぎないで前を見てしゃべる。目の前は画面ですが、目の前に(ヒロインの)菜穂がいるように、自分の中でスッとせりふを落としこむようにしゃべれたらいいと思っています。

――「orange」の現場は独特な雰囲気がありそうですね。
【山下】ふと出たせりふが『今の生っぽくてよかった!』と許してくれる現場です。自分が言いよどんでも、それは良いとされる。そういう意味では、せりふを意識する以上にその場の空気を大事にやらせてもらっています。

――まさに「orange」は山下さんがお好きなドラマのようなアニメ。それに加えて演じたことのないキャラで新境地となるのでは?
【山下】これまで、翔のような役を演じたことがあまりありませんでした。加えて、芝居への向き合い方や捉え方も変わったりと新しい発見ばかりです。今「orange」に関われたことはとても大きく、また誇らしく思います。自分のやりたい表現をぶつけながら、芝居を楽しませてもらっています。この経験を、「orange」のように、10年後の自分に繋げられるようにしたいです。

■『orange』
高野苺氏による人気少女マンガ。『月刊アクション』(双葉社)で2013年12月から2015年8月発売の10月号まで連載され、コミックスの累計発行部数は400万部以上を記録している。10年後の自分から手紙を受け取った16歳の高宮菜穂が、転校生・成瀬翔の未来を変えるため奮闘するSFラブストーリー。監督は浜崎博嗣氏が務める。

■公式サイト
http://orange-anime.com/

最終更新:7月2日(土)11時0分

オリコン

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。