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<北朝鮮動画報告>準戦時態勢下で人民軍はワカメ売りをしていた

アジアプレス・ネットワーク 6月14日(火)12時23分配信

今から10年前の2006年7月、北朝鮮は日本海に向けて計7発の弾道ミサイルを発射する実験を行った。

【関連動画を見る】 市場でワカメを売る将軍様の軍隊

さらに「準戦時態勢」を宣布して、内外の緊張を高める挙に出た。全軍全国民が戦時動員体制に入ったのである。日本や韓国のメディアは、「戦争が起こるかもしれない」と騒ぎになった。

ところが、北朝鮮国内の緊張状態は中続きしなかった。庶民は生活苦が続いており、人民軍も物資や食糧の不足が深刻で、長期間の緊張を持続する余力がなかったのである。

◆なぜ兵士がワカメ売り?ビデオが捉えた

ミサイル発射から一カ月後、アジアプレスの北朝鮮人パートナーであるペク・ヒャンは、咸鏡北道清津市のとある市場でビデオ撮影した。

「準戦時態勢」下なのに、市場ではのどかに商いが行われている。そこでカメラが捉えたのは、なんと若い兵士たちがワカメを売っている光景だった。

撮影者ペク・ヒャンは兵士にワカメの値段を尋ねる。しかし、恥ずかしいのか、もじもじして兵士は答えない。

ペク・ヒャン氏によれば、当時の人民軍は、食糧と物資を国が確保できず、各部隊が自力で解決せよとの指示が出ていたという。

下級兵士たちは、上官の命令で、どこかで仕入れたワカメを市場に持ち込んで売っていたのである。

「将軍様の先軍軍隊」の兵士たちは日常的に腹を空かせており、その綱紀は市場で商売をする程度のものだったのだ。それが「準戦時態勢」を宣布した朝鮮人民軍の実態だったのである。

あれから10年。人民軍の状況は、今も同じようなものだという。(撮影ペク・ヒャン/整理ナム・ジョンハク)

最終更新:6月14日(火)12時36分

アジアプレス・ネットワーク

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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