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【ブラジル】マクドナルドがグルメ志向 サンパウロ市内にモデル店舗

サンパウロ新聞 6月14日(火)3時37分配信

 米ハンバーガーチェーンのマクドナルドは2017年、ブラジルにおいて初となる「グルメ化されたファストフード」のモデル店舗をサンパウロ市内のエンリケ・シャウマン大通りにオープンさせる。

 ファストフードチェーンは一般的に顧客に対してマニュアルで標準化されたサービスを提供するが、この取り組みは、より標準化されていないサービスを提供しようというものだ。

 5月30日付伯メディアによると、ラテンアメリカ地域で同チェーンを展開するアルゼンチンの企業、アルコス・ドウラードス社(Arcos Dourados)のパウロ・カマルゴ社長は「我々は他の市場でテストされている新しいものを導入する」と話す。

 米国においては、客が材料の一部を選んでハンバーガーをカスタマイズできるほか、場合によっては従業員が客席まで注文を取りに来るといった従来には無かった接客サービスを行うマクドナルドのプロジェクトがすでに存在している。米国ではさらに、朝食メニューを終日提供するというサービスも行っている。しかしこれは、朝食市場におけるパダリア(主としてパンを提供する飲食店)の存在が非常に大きいブラジルでは導入されないだろう。

 ブラジル国内のマクドナルドの店舗においても、接客面ですでに何らかの変更がなされてきた。いくつかの店では、調理場で働かない従業員らはユニフォームの一部であるキャップを被る必要がなくなった。また、顧客に対しては注文時にハンバーガーをカスタマイズするためのオプションが提供されるようになっている。

 市場調査やコンサルティング業務を手掛けるGS&MDグループの調査ディレクターで、ブラジル・フードサービス研究所(IFB)のメンバーであるエドゥアルド・ヤマシタ氏は、ファストフードにおける変化は、今日、あまり標準化されていないサービスを求めている消費者によって導かれているとし、「より高級なサービスに関心を寄せ始めている層が重要な市場シェアを持っている」としている。

 同氏によれば、ブラジルの外食チェーンの売上高は合計1780億レアル(約5兆3400億円)で、ファストフードチェーンはこのうちの27%を担っている。しかし、市場はまだまだ成熟していない。ヤマシタ氏は「前日に少なくとも一つ、家の外で食事をしたかと質問すると、ブラジル人の27%は『はい』と答える。米国人は52%、中国人は83%だ」と述べ、市場拡大の余地はまだまだ大きいと指摘する。

サンパウロ新聞

最終更新:6月14日(火)3時37分

サンパウロ新聞