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【ブラジル】「旅行に行きたい」64% 47%は国内の行き先を検討

サンパウロ新聞 6月14日(火)3時38分配信

 医療アシスタンスなどを手掛けるユーロプ・アシスタンス社(Europ Assistance)の依頼で市場調査会社のイプソス(Ipsos)がブラジルの消費者を対象に実施した調査では、回答者全体の6割強、64%が、この先数カ月の間に旅行に出かけたいとの考えを示した。同調査はこれまで欧州などで実施されてきたが、今回初めて、行きたい旅行先や旅行にかける費用など、ブラジル人旅行者の横顔を探った。伯メディアが4日付などで伝えた。

 今回の聞き取り調査は2016年3月から5月にかけてブラジル国内で行われ、消費者750人から回答を得た。

 長引く景気低迷、弱まる購買力、限られた予算、そして外国へ出かけるブラジルの人々にとって都合の悪いレアル安ドル高などという、いくつもの厳しい条件が重なった状況に置かれているにもかかわらず、この先数カ月の間に旅行をしたいと答えた回答者の割合は64%に上り、欧州における調査の54%、そして米国での調査の61%を超えた。

 ただし、旅行に出かけたいと考えてはいるものの、やはり懐事情は厳しいようで、回答者全体の66%は、現在の難局を乗り切るために削る支出の一つとして旅行費用を挙げている。イプソス・ブラジルのアレシャンドレ・デ・サン=レオン社長は「景気低迷はブラジルの人々の将来の計画に影響を及ぼしている要因の一つだ。今回の調査は、これらの要因にもかかわらず、彼らはいまだに、たとえそれにかける費用を削ってでも旅行をしたいと望んでいるということを示している」と説明する。

 調査では、回答者の3人に2人は旅行費用を縮小させるとし、47%は行き先をブラジル国内にすることを考えているとした。その行き先を検討する際にジカウイルスの存在を懸念するとした回答者の割合は、調査が行われた8カ国の中でブラジルが最も大きかった。ブラジルにおける調査では、回答者の半数を超える54%が、旅行先を評価するにあたっては病気への感染リスクは考慮しなければならない「必須」の要素だと答えた。

 旅行に出かけたいと答えた人達が示した旅行費用は平均で1300レアル(約3万9000円)。行き先は沿岸部の人気が最も高く、回答者の52%が休息の日々を沿岸部で過ごしたいとした。また、地方都市を選んだ回答者も42%と多かった。

 休暇についての質問では、ブラジルの回答者の27%は家族や友人と一緒に過ごしたいと答えた。一人でのんびり過ごして心の平和を見つけたいなどと答えた人も26%いた。休暇を過ごす場所については、61%がホテルと回答、38%は友人や家族の家などで過ごしたいとした。旅先での宿泊予約をインターネットで行うと答えた人は67%だった。また、休暇の間中、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)への接続を維持すると答えた人は全体の65%と、欧州の39%、米国の60%よりも高かった。

サンパウロ新聞

最終更新:6月14日(火)3時38分

サンパウロ新聞