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エベレスト登頂のなすびさん 本紙インタビュー

福島民報 6月15日(水)11時11分配信

 世界最高峰エベレスト(8848メートル)への登頂を果たした福島市出身のタレントで俳優のなすびさん(40)=本名・浜津智明=は14日、福島民報社のインタビューに「福島の皆さんに喜んでいただき、心の底から福島に生まれて良かったと思った」と語り、福島県民の支援に感謝した。
 なすびさんは震災後、風化を食い止めたいと挑戦を決意。山岳ガイドの近藤謙司氏から指導を受けた。登山経験がないなすびさんは、近藤氏から「登頂に必要なのは体力や技術より精神力。懸賞はがきで生活するテレビ番組で見せた精神力があればエベレストも登れる」と励まされ、勇気をもらったという。
 3度の失敗を経て迎えた4度目のことし。高度順応を経て、5月18日深夜に7900メートル地点の最終のキャンプ4を出発した。ただ、当日は世界各国の登山隊が登頂を目指したため「渋滞」に巻き込まれた。半日以上粘り強く登り19日正午ごろ頂上に着いた。「皆さんとの絆が僕をここに上げてくれた。福島は絶対に復興する」。酸素マスクを外し福島への思いを叫んだ。
 登頂を終えキャンプ4に戻った時の酸素の残量はぎりぎりの状態。登山中は強風が吹き続け「一瞬でも手袋を取ってしまうと凍傷の恐れがあった」と8千メートルを超える過酷な環境を振り返った。
 ネパールの国花はシャクナゲで、訪問時は毎年見頃に。県花がネモトシャクナゲの福島との不思議な縁を感じたという。今後は、全国各地での講演などを通して福島をPRする考えだ。「より良い福島に向け県民の皆さんが努力していることを伝え、福島に恩返ししたい」と語った。
 なすびさんは同日、登頂報告のため福島民報社を訪れ、高橋雅行社長と懇談した。登頂時にかぶっていたヘルメットやネパール政府発行の登頂証明書を持参し、登頂を振り返った。

福島民報社

最終更新:6月15日(水)11時47分

福島民報