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アルミ新地金の対日プレミアム交渉、下げ幅拡大・100~110ドル台

鉄鋼新聞 6月15日(水)6時0分配信

 アジア地域の需給だぶつき状況をうけ、アルミ新地金の7~9月期積み対日プレミアム(割増金)の交渉は下げ含みでの推移が続いている。足元では一部の生産者側が初期価格として提示した110ドルから100ドルまで大きく値差が広がっているもようだ。一部関係筋では「最終的に100ドルを割り込む可能性もある」との声も聞かれ始めたが、交渉は難航しそうだ。

 100~110ドルのレンジ内での提示は、前回(4~6月期積み)比で最大15%安。リーマンショック以降の最安値水準となる。
 引き下げの背景には、中国のアルミ半製品輸出を主因としたアジア地域の飽和感がある。ある商社筋では「アジアのスポットプレミアムは90ドル台まで下落しており、仮に100ドルで決まったとしてもまだ割高な条件と言える。スポット価格の続落傾向を考えると、90ドル台での決着もあるとみている」と観測する。
 国内のアルミ新地金港湾在庫(横浜・名古屋・大阪)は、4月末時点で32万4800トンと8カ月連続で減少したが、依然として適正水準とされる20万~25万トン台を上回っている。
 プレミアムは、指標となるロンドン金属取引所(LME)のアルミ現物価格に運賃や手数料、日本国内の需給に応じた額が上乗せされるほか、海外スポット取引価格も考慮される。

最終更新:6月15日(水)6時0分

鉄鋼新聞