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大型船で初出荷のモザンビークの原料炭、新日鉄住金・君津に入港

鉄鋼新聞 6月15日(水)6時0分配信

 原料炭の新たなソースとして期待されるアフリカ南東部モザンビークで、昨年末に運用を開始した同国の石炭船積み港「ナカラ」から原料炭の専用船としては最大級となるケープサイズ船(積載量約17万トン)が初出航し、このほど新日鉄住金の君津製鉄所(千葉県君津市)に入港した。ナカラ港はモザンビーク産石炭の輸出競争力のカギを握る有力港。石炭取引で関係の深い新日鉄住金が第1船の向け先として選ばれた。

 モザンビークは高品質原料炭の埋蔵量が多いことで知られており、2000年代に入り炭鉱開発が本格化した。最大のモアティーズ炭鉱を運営するのは伯資源大手ヴァーレで、今回ナカラ港で船積みされた石炭も同炭鉱の原料炭。モザンビークでは従来、南部のベイラ港から石炭を輸出していたが、大型船の入港が難しかったため、新たに北東部のナカラ港が開発された。同港はケープ型の入港が可能で、同国原料炭の輸出競争力を押し上げるインフラとして期待されている。
 新日鉄住金は12年からモザンビーク産原料炭の輸入を開始。現在は年間数十万トンを輸入している。モザンビーク産原料炭の輸入拡大はソースの多様化につながるため、ナカラ港の本格運用開始を機に同炭の輸入を増やしたい考え。
 新日鉄住金はモザンビークで原料炭の権益を保有している。開発時期は未定だが、開発後は船積み拠点としてナカラ港を活用する方向。新日鉄住金は石炭取引のほか、炭鉱地域とナカラ港を結ぶナカラ鉄道(総延長900キロメートル)に鉄道レール約12万トンを供給するなどモザンビークとの関係が深い。

最終更新:6月15日(水)6時0分

鉄鋼新聞