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【フロリダ銃乱射】ゲイタウン新宿二丁目の静かな夜 人種・性差を超えた追悼

BuzzFeed Japan 6/15(水) 7:28配信

米フロリダ州オーランドのゲイクラブで起きた、アメリカ史上最悪の銃乱射事件。49人の犠牲者を追悼し、負傷者の回復を願うため、SNSでつながった約150人が6月14日夜、日本最大のゲイタウン新宿二丁目に集った。【BuzzFeed Japan / 渡辺一樹】

銃社会アメリカ。銃弾に家族や人生を奪われた人たちの肖像

夜の公園に集った人たち

新宿二丁目。繁華街から少し外れたところにある花園西公園。ジャングルジムと滑り台、ブランコがぽつぽつと置いてある、小さな公園だ。

午後8時。その静かな公園に、人種も年齢もセクシュアリティも、多種多様な人たち、およそ100人が集った。

大きな白い紙が地面に敷かれている。「日本語は何て書く?」「東京はひとつオーランドと共に、にしようか」。英語、日本語が混じりあう会話が交わされている。

キャンドルが配られた。

灯った火を、それぞれが隣の人のキャンドルにも移していく。

公園の中央に、事件で亡くなった人たちの顔写真が並べられる。その周りを参加者がぐるっととり囲む。

犠牲者の名前が読み上げられていく。

胸に手を当てて、目を瞑る人。伏し目がちに写真を見つめる人……。それぞれが静かに思いを馳せる。

集会を呼びかけたアナ・ラライアさん(25)とソナール・マルカンさん(29)が話す。マイクを使うわけでもなく、大声を出すわけでもない。集まった人たちはじっと、その言葉に耳を傾けた。

交差点に佇む人たち

同じころ、公園から徒歩数分のところにある、仲通り交差点では、また別の呼びかけで集まった人たちがプラカードを掲げていた。

「PRAY FOR ORLANDO(オーランドのために祈る)」「NO HATE」。イスラム教徒への差別反対を訴えるものもあった。

交差点は、数多くの飲食店が軒を連ねる繁華街のまっただ中。その一角、LGBT運動を象徴するレインボーの旗を背にして、約40人が一言も発せずに佇んでいる。

なにか喋ったりしないんですか? 集まりを呼びかけた都内の会社員ゆうすけさん(42)にそう尋ねると、こんな答えが返ってきた。

「スピーチも考えていたけど、今回の事件は複雑で、なんて言っていいかわからなくなったんです。言いたいこと、追悼の気持ちは、人それぞれ違うだろうし……」

通りかかった人たちの多くが足を止める。徐々に、人数が増えていく。

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最終更新:6/15(水) 7:28

BuzzFeed Japan

北朝鮮からの脱出
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