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関東の鉄スクラップ電炉購入値、じわり上昇し一部2万円も

鉄鋼新聞 6月15日(水)6時0分配信

 関東地区電炉メーカーの鉄スクラップ購入価格が個別対応でじわりと上昇し、一部で約半月ぶりの2万円に戻している。湾岸価格のジリ高を背景に市況に底値感が台頭。市中荷動きが鈍化したことでメーカー入荷が減少し、個別対応を含めた買値引き上げが湾岸周辺だけでなく北関東メーカーにも波及し始めている。14日時点でメーカー実勢購入価格(H2)は1万8500~2万円どころ。一部高値で2万500円も指摘された。ただ、為替の円高傾向や韓国メーカーの調達意欲の不透明感など弱気材料も多い。

 関東地区の鉄スクラップ市況は5月中旬から急落し、下旬にはメーカー買値が2万円を割り込んだ。ただ、足元ではシッパーの集荷意欲が強まり、湾岸価格がジリ高で推移。14日時点の湾岸価格(H2)は1万9千~9500円で高値寄り。今週の関東湾岸の船積みは約5万5千トンと契約残の消化が進められている。すでに6月上旬から湾岸周辺メーカーでは個別対応で買値を引き上げる動きが出ていたが、ここにきて内陸の北関東メーカーでも入荷減に対応した買値引き上げが広がった格好。
 一方、14日午後3時時点で為替が1ドル=105円台と円高が進んでいることは目先の輸出には弱材料。これに加え、韓国・現代製鉄が米国産スクラップをCFR233ドルで2カーゴ(約8万トン)手当てしたとされ、目先は日本からの調達意欲が鈍りそう。
 関東地区の市況は湾岸主導で基調が強まっているものの、上げ圧力は限定的のため、目先はジリ高の展開との見方が有力。

最終更新:6月15日(水)6時0分

鉄鋼新聞

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