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豊かな創意「今」伝え 現代工芸展石川展が開幕、金沢21世紀美術館

北國新聞社 6月15日(水)3時14分配信

 第55回日本現代工芸美術展石川展(現代工芸美術家協会、同石川会、北國新聞社主催)は14日、金沢21世紀美術館で開幕した。美術工芸王国・石川を牽引(けんいん)する作家陣が豊かな創意で工芸の「今」と向き合った秀作105点が公開され、新たな表現の可能性を示した。

 現代工芸美術家協会は、文化勲章受章者の大樋陶(とう)冶(や)斎(さい)理事長(金沢市)が率いる日展系工芸美術の有力団体で、石川会は地方組織の中で全国最多の48人が所属する。石川展は4月に東京で開かれた本展の巡回展となり、陶磁、漆芸、金工、人形など多彩な素材を使った力作が個性を競った。

 本展で現代工芸理事長賞に選ばれた山元健司さん(輪島市)の漆芸「ONENESS(ワンネス)」は研ぎ出し蒔絵(まきえ)で鳥や宇宙を立体的に表現し、来場者を幻想的な世界に引き込んだ。本展の入賞作や石川展で北國新聞社社長賞を受けた飯田倫久(みちひさ)さん(金沢市)の陶磁「’16―4 白虎」など清新な意欲作が次代を担う気概を示し、大樋理事長ら重鎮の作品群は重厚な美を放った。

 新人の発掘を目的にした第31回石川の現代工芸展と、チャリティー小品展も併催された。

 開場式では、現代工芸美術家協会石川会会長の温井伸北國新聞社社長、大樋理事長が順にあいさつし、石蔵茂幸金沢市文化スポーツ局担当部長が祝辞を述べた。金沢市のANAクラウンプラザホテル金沢で授賞式と祝賀会が開かれた。

 会期は19日まで。17日午前10時~午後3時に、金沢21世紀美術館の松涛庵(しょうとうあん)と山宇亭(さんうてい)で現代工芸茶会が催される。

北國新聞社

最終更新:6月15日(水)3時14分

北國新聞社