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山形でいま注目の〈とんがりビル〉、人が集まるその理由は…!?/山形

Webマガジン コロカル 6月15日(水)12時16分配信

コロカルニュースvol.1726

山形県・七日町(なのかまち)に株式会社〈マルアール〉による〈とんがりビル〉という名のビルができました。こちらは、築40年の建物をリノベーションした施設。2015年冬に完成後、店舗やオフィスとして入居者を募り、近頃、どんどんにぎわい始めています。

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とんがりビルは、山形駅から徒歩15分ほど歩いたまちなかの「シネマ通り」にあります。近くには大正初期に建てられた煉瓦づくりの建物〈文翔館〉や歴史あるデパートなども。ちょっとレトロな雰囲気も残っています。でも、かつて映画館が立ち並んでいた通りに映画館の姿はなく、近隣には老朽化した建物や、空き室も存在します。

そこで立ち上がったのが、山形R不動産の水戸靖宏さん、みかんぐみの竹内昌義さん、OpenA/東京R不動産の馬場正尊さん、アカオニの小板橋基希さん。

山形/東北のまちを活性化していこうと、建物リノべーション・デザイン設計をまちづくりの視点から進めていく会社、マルアールを設立しました。モットーは「建物を直してまちを楽しくする」こと。

とんがりビルは、この会社の理念をかたちにするフラッグシップとして始まったプロジェクト。中心メンバーが建築やデザインのプロフェッショナルとあって、洗練されています。プランニング・リノベーションはマルアール、サイン・グラフィックは小板橋さん(アカオニ)、内装デザイン・家具は相田広源さん(TIMBER COURT)が手がけました。

入居者は、山伏の坂本大三郎さんやデザイン会社〈アカオニ〉、食堂〈nitaki〉、ギャラリー、家具屋さん、写真スタジオなど、ユニークでクリエイティブな面々。ここは普通のテナントビルではなく、クリエイターやまちの人たちが集うコミュニティスペースであり、文化発信拠点なんです。

1階の入ってすぐのスペースにあるのは、坂本大三郎さんによる本と雑貨の店〈十三時〉。さまざまな人からの選書やはちみつ、ジャム、手ぬぐい、山仕事に使うかご、草履、野良着、蓑、熊の毛皮、熊の手を使った鞄など、自然の暮らしのなかで使われていた品々や食品などが並んでいます。店に行くと、ひょっこりカウンターに座っている坂本さんに会えるのもうれしい。

おとなりは、地のものの旬を味わえる食堂〈nitaki〉。ランチやコーヒー、スイーツはもちろん、お酒も楽しめます。合い言葉は「食べられないものを食べられるものに」。時にはめずらしい食材も食べさせてくれます。

1階の奥には、ギャラリースペース〈KUGURU〉があります。〈みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ〉のプログラムディレクター、宮本武典さんや坂本さんなどが関わり、展示やイベントなどを開催しています。

とんがりビルの2階には、デザイン会社〈アカオニ〉のオフィスがあります。

〈みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ〉のポスターのアートワークや、山形の焙煎所〈オーロラコーヒー〉のパッケージなど、山形のものをデザインし、世に送り出してきたアカオニ。いまや県内だけではなく、全国のデザイナーから注目されているデザインオフィスです。

アカオニの仕事とは、さまざまなものと正しい関係を築き、関わる人たちすべてが幸せになるしかけを考えていくことなのだとか。オフィスは風通しの良い、キリッとした空間!

オフォス奥の作業テーブルでは、赤い鬼のTシャツを手刷りしていました。このTシャツは坂本大三郎さんとアカオニのコラボレーションから生まれたもの。1階の十三時などで販売されています。

おとなりには、写真スタジオ〈サンデーブース〉があります。フォトグラファーは、アカオニのメンバーでもある志鎌康平さん。スタジオというとかしこまって写真を撮るところというイメージがありますが、ここが目指しているのは、普段の顔を撮れる、気軽なまちの写真館。たしかにこんな写真なら、撮ってもらいたい!

3階には、ロルフィングスタジオ〈festa〉やWebマーケティング会社〈Basic〉、デザイン会社〈UMEKI DESIGN STUDIO〉などが入っています。

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最終更新:6月15日(水)12時17分

Webマガジン コロカル