ここから本文です

アーノンクールの音楽活動の集大成『ベートーヴェン: ミサ・ソレムニス(2015年ライヴ)』リリース

CDジャーナル 6月16日(木)17時21分配信

 2016年3月5日にその86年の生涯をとじたニコラウス・アーノンクール(Nikolaus Harnoncourt)が、自らの音楽人生の総決算と考え発売を熱望していた『ベートーヴェン: ミサ・ソレムニス(2015年ライヴ)』(SICC-30279 2,600円 + 税)が6月22日(水)に発売。2015年7月、オーストリア・グラーツの〈シュティリアルテ音楽祭〉におけるライヴ・レコーディングで、81分30秒を1枚に収めた長時間収録盤です。

 2015年の〈シュティリアルテ音楽祭〉では『ミサ・ソレムニス』のほか、ふたつの演目が予定されていましたが、アーノンクールは体調不良のためそのひとつをキャンセル。万全の姿勢で『ミサ・ソレムニス』の3回の上演に臨みました(7月4日~6日)。手兵ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスとアルノルト・シェーンベルク合唱団、選り抜きの歌手陣を揃えた公演はオーストリア放送協会によってTV生中継も行なわれ、大きな話題を呼びました。その後アーノンクールは〈シュティリアルテ〉でもう1演目(ハイドン: 交響曲第97番、戦時のミサ)を指揮し、さらに7月22日にはザルツブルク音楽祭に出演してメゾ・ソプラノ以外は同一メンバーで『ミサ・ソレムニス』をもう一度指揮しており、これがアーノンクールにとって生涯最後の演奏となりました。

 引退表明後のアーノンクールは、みずからの音楽的遺言ともいうべきこの『ミサ・ソレムニス』の完成に力を注ぎ、リハーサルも含めた全録音素材を試聴・確認、彼の綿密な編集指示をもとに長年アーノンクールの録音を手掛けてきたテルデックス・スタジオのマーティン・ザウアーがマスターをリミックス・編集して完成させました。アーノンクールの最終遺志がすみずみまで行き届いた、60年以上におよぶアーノンクールの音楽活動の集大成と位置づけられる作品といえるでしょう。

最終更新:6月16日(木)17時21分

CDジャーナル

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。