ここから本文です

黄金時代からの物語を大ボリュームで描く! 『ベルセルク無双』鯉沼久史氏インタビュー【E3 2016】

ファミ通.com 6月16日(木)1時46分配信

インタビュアー:週刊ファミ通 編集長:林克彦(Twitter:@Famitsu_Hayashi)、文・取材:編集部 ロマンシング★嵯峨

●コンセプトは“初めてのベルセルク”!?
 先日、電撃発表されたコーエーテクモゲームス ω-Forceブランドの最新作『ベルセルク無双』(2016年発売予定。対応機種はプレイステーション4、プレイステーション3、プレイステーション Vita)。

 『無双』と、長い歴史を誇るマンガ『ベルセルク』のコラボタイトルとなる本作。開発のきっかけや、気になるゲームの内容などについて、コーエーテクモゲームス 代表取締役社長 鯉沼久史氏にお話をうかがった。
[関連記事]『ベルセルク無双』2016年発売決定、原作の世界観を再現したティザー映像も! 公式リリース到着


――今回、漫画『ベルセルク』と『無双』がコラボすることになったきっかけを教えてください。
鯉沼 この7月から『ベルセルク』のテレビアニメが始まるのですが、そのアニメを盛り上げるためにいっしょに取り組んでほしいというお話をいただいたのが、最初のきっかけです。私は昔から『ベルセルク』を読んでいましたし、当社のディレクターの中に、同じく原作を読んでいるスタッフがいましたので、「チャレンジしてみよう」と決めました。動き出したのはもうかなり前で、ようやく発表できたという形です。そうだ、ファミ通さんで実施していただいた、「『無双』とコラボしてほしいIPは?」という特集(※週刊ファミ通2015年12月3日号(2015年11月19日発売)に掲載)も、後押しになりましたよ。

――そうなんですか!
鯉沼 プロジェクトが決まった後ではあったのですが、その特集で『ベルセルク』がランクインして、安心しました。

――ガッツが大きな剣で戦うというシチュエーションが『無双』に合う、と読者の皆さんも思ったのだと思います。ところで、今回の『ベルセルク無双』のティザー映像に映っていたのはキャスカのみでしたが、そのようにした意図とは?
鯉沼 あれは、じつは私の中では『北斗無双』と同じことをやった、という認識なんです。『北斗無双』のときはユリアが落ちていくシーンを公開したのですが、それと同じイメージです。

――今回のティザー映像は、なかなかセクシーな映像ですよね。
鯉沼 『ベルセルク』は、少々のエロさが混じりつつグロさがあるという、本当にダークファンタジーの王道を行く作品ですので、そのテイストが出せるシーンを出したかったんです。キャスカが囚われるシーンは、原作を読んでいた人にとっては衝撃のシーンじゃないですか。グリフィスが変わってしまうシーンでもありますし。ですので、最初に出すなら、あのシーンだろうと思いました。

――『ベルセルク』は、おっしゃる通り暗くてドロドロしているストーリーですが、その物語を、どのようにゲームで描かれるのですか?
鯉沼 数年前に、黄金時代が3部作でアニメ映画化されていたのですが、その映像を使わせていただきつつ、黄金時代から描きます。“初めてのベルセルク”とでも言いますか、私が原作を読んで感じていた楽しさが、初めて『ベルセルク』に触れる人に伝わるといいなと思って作っています。イベントシーンは相当なボリュームになると思います。

――グラフィックのテイストは、どのようなものに?
鯉沼 目指しているのは、ここにあるビジュアルのようなテイストです。じつはこれは、社内用に作ったメインビジュアルに調整を加えたものなのですが。原作もアニメも、各自のテイストがありますので、それならばゲームも我々らしい絵柄にしようと考えました。

――気になるゲーム性についてはいかがですか?
鯉沼 『ベルセルク』が好きな方が楽しめるようにしたい、というのが大前提です。『ベルセルク』は、初めは人を相手に戦っていますが、途中から使徒が相手になりますので、ゲームの中でも、違いは出したいと思っています。いわゆるボスキャラも、いろいろ登場します。ゾッドとか、牛の化け物とか。『ベルセルク』のいろいろな時代を味わえます。

――ガッツの戦いかたは、爽快感よりは重厚感……というイメージがありますが、アクションはどのようなものになるのでしょうか。
鯉沼 それはですね……『北斗の拳』のときにも抱いた悩みなのですが、リアルを追求すると、爽快感からは離れていくんです。とはいえ、ゲームとしては爽快感が欲しいですから、絶妙なバランスで仕上げていきたいと思っています。それから、『ベルセルク』では“二面性”がひとつのテーマになっていると思うので、アクションのうえでも、ガッツの黄金時代の戦いかたと、黒い剣士のときの戦いかたは変えたいです。黒い剣士になってからブーストがかかるさまを再現できれば、爽快感は出るだろうと。

――おもに、どのような方に遊んでほしいですか?
鯉沼 まず、私のような原作を読んでいた世代の方に遊んでいただきたいなと思っています。ただ、アニメが新たに放映されますし、これを機に「名前は聞いたことがあるけれど、詳しくは知らない」という方にも手に取ってもらいたいです。いま読んでもおもしろい作品ですから。黄金時代から描くのは、初めて『ベルセルク』に触れる方のためでもあります。

――ちなみに、E3で『ベルセルク無双』を発表した理由は?
鯉沼 それはですね、6月24日に、3年ぶりに『ベルセルク』の新刊が出るからです! 3年ぶりの新刊の帯に、このゲームの情報を載せないわけにはいかない。じゃあ、いつ発表しよう……と考えたら、E3しかないな、って(笑)。

――(笑)。海外で展開する予定はあるのですか?
鯉沼 アジアや欧米での展開は、できるだけやろうとは思っています。今回の映像は、日本以外の地域のYouTubeチャンネルでも公開したのですが、約10万回ほど再生されているんです。日本のチャンネルの60万回よりは少ないですが、その地域の他タイトルの動画よりもかなり多い数値なので、ファンはいらっしゃるんだと感じています。

――今後の情報公開を楽しみにしています。
鯉沼 6月24日には原作の新刊が出ますし、来週発売の週刊ファミ通さんにもご紹介いただく予定ですので、続報を楽しみにしていてください。

最終更新:6月16日(木)1時46分

ファミ通.com

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。