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米国に続く経済圏 ドイツ、フランスなど欧州の主要国の通貨 ユーロ

THE PAGE 6/21(火) 7:00配信

 ユーロは主にユーロ圏で使われている通貨です。現在ユーロを法定通貨とする国は、EU(欧州連合)加盟国の中で19カ国にのぼります。英国のようにEUに加盟していながらユーロ圏には入っていない国もありますが、ドイツ、フランス、イタリアなど欧州主要国の多くはユーロ圏ですから、欧州の動向はユーロという通貨に反映されると考えて差し支えありません。

気になる国と通貨のいま

ユーロの動向は基本的に米国経済との相対的な比較で評価

 ユーロ圏の2015年における名目国内総生産(GDP)は11兆5300億ドル(約1211兆円)と米国は17兆9470億ドル(約1884兆円)に次ぐ大きさです。中国の名目GDPは10兆9830億ドル(約1153兆円)となっており、経済規模ではユーロ圏に徐々に近づきつつあります。しかし、ユーロ圏は米国に次ぐ巨大経済地域であることに加え、世界中に流通する強力な通貨を持っています。ユーロは米ドルに続く第2の基軸通貨といってもよい存在であり、ユーロ圏および通貨ユーロの地位は当分の間、揺らぐことはないでしょう。

 ユーロの動向は基本的に米国経済との相対的な比較で評価されます。また欧州経済の動向は米国経済と並んで世界経済を大きく左右しますから、各国に対する影響という視点も重要です。

 欧州経済はリーマンショックの影響からしばらくの間、低迷が続いていました。ドイツのように米国並みの好景気を維持する国がある一方、スペインやギリシャのように、債務危機問題や高い失業率など国内経済に問題を抱えた国もあります。ユーロ圏全体としては低成長国に足を引っ張られる構図が続いてきました。

 しかし欧州中央銀行(ECB)が量的緩和策を実施し、ドイツ主導で過大な債務を抱える国の構造改革が進んだことで欧州経済には復活の兆しが見え始めています。2014年におけるユーロ圏の実質GDP成長率はプラス0.9%でしたが2015年にはプラス1.6%と急回復しています。2016年は多少成長率が鈍化しますが、1.5%の成長を維持できる見込みです。

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最終更新:6/21(火) 7:00

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