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受精の構造明らかに 福島医大の井上准教授らグループ

福島民報 6月16日(木)9時44分配信

 福島医大医学部付属生体情報伝達研究所細胞科学研究部門の井上直和准教授(41)らの研究グループは、受精で精子と卵子が結び付く際に関わるタンパク質の立体構造などを明らかにした。国際的にも高く評価され、英国の科学誌「ネイチャー」の電子版に掲載された。同医大などが15日、発表した。 
 井上准教授をはじめ、東大大学院薬学系研究科の大戸梅治准教授(37)ら5人のグループが昨年12月から共同で解析を進めた。これまで2段階で受精に至るメカニズムが発見されたが、構造などが未解明だった精子側のタンパク質分子「IZUMO(イズモ)1」と卵子側のタンパク質分子「JUNO(ジュノ)」について詳細に研究した。 
 小さいタンパク質のためこれまで分析が難しかったが、分子の結晶化や専門的設備で強力なエックス線を当てることで解析に成功。「IZUMO1」は細長い棒状の構造、「JUNO」は球状の構造をしていることが分かったほか、結び付いた際の構造も明らかにした。さらに結合に重要なアミノ酸も特定し、井上准教授が実際に実験で証明した。 
 井上准教授は「不妊治療や避妊薬の開発のほか、畜産分野などでの応用も見込める」として、今後もさらに研究を進める考えを示した。 

福島民報社

最終更新:6月16日(木)12時27分

福島民報