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PCもスマホも不要、これ1台だけで楽しめるVR機“IDEALENS K2”を試遊体験

ファミ通.com 6月16日(木)19時51分配信

文・取材・撮影:ライター 櫛田理子

●世界最軽量、業界トップの視野角を実現
 このたび発表されたVRヘッドマウントディスプレイ“IDEALENS K2”は、VR関連製品やVRコンテンツの開発を手掛ける中国の企業、アイデアレンズ社の開発によるもの。バッテリーの内蔵とWi-fiサポートによりコードレスで使えて、PCやスマホなどと接続することなくコンテンツのダウンロードや再生が可能という、1台完結型デバイスだ。今秋の発売が予定されている。

 発表会には、アイデアレンズ社創始者でありCEOのソン・ハイタオ氏が登場し、“IDEALENS K2”の特徴をプレゼンテーションした。ソン氏は“グーグルグラス”の開発にも携わっていたという、VR領域の専門家だ。

 プレゼンテーションでは、“IDEALENS K2”が世界最軽量の295gであること、業界トップとなる120°の広大な視野角を実現していることなどが説明された。さらに、表示ディレイは17ms以内で、これは“プレイステーションVR”の18msより小さいという。また、アンドロイドをベースとした独自のOSを搭載し、自社のアプリストアを通して、100以上のVRゲームや3万5000以上のVRビデオを楽しめるとのこと。

 価格は未定だが、アイデアレンズ社ビジネス開発ディレクターのブレント・ジェンツ氏によると、“プレイステーションVR”などをハイエンド、スマホと接続する“サムスン Gear VR”などをミッドレンジ、箱をスマホと組み合わせる“グーグルカードボード”などをローエンドと位置付けた場合、“IDEALENS K2”はハイエンドとミッドレンジの中間となるアッパーミッドレンジのポジションにあたるそうだ。

 さて、発表会にはクリーク・アンド・リバー社の井川幸広社長も登壇し、“IDEALENS K2”の日本での展開への協力方針に言及。「宇宙へ向かっていくロケットの先端部分にカメラを付けて、それをリアルタイムで共有できたら、今まで想像できなかった世界を作り出すことができる」と、コンテンツ制作の可能性について触れた。また、3年以上前からVRを使ったイベントを開催しているアミューズメント施設、ハウステンボスの澤田秀雄社長も姿を見せ「発展に協力したい」と語った。

●ラクな着け心地とコンテンツを体験
 会場ではタッチ&トライも行われ、筆者も“IDEALENS K2”を装着してコンテンツを体験することができた。パッと見、“IDEALENS K2”はゴツい印象を受けるが、実際に付けてみると驚くほど軽い。装着も手間取ることなくパッと済み、説明員によればメガネをかけていても取る必要がなく、およそ3秒で完了するという。

 試遊用には6種類のコンテンツが用意されていた。なかでも目を引いたのは『BIKE RIDER』。自転車と連動し、ペダルをこぐことで前進し、頭の向きを変えることで方向を変えることができる。また、人気を集めていたのは『ファンズワースコースター』だ。建物の中に設置されたジェットコースターに乗り、疾走感を味わえる。

 筆者が気に入ったのは、『STUDENT'S LAB』と『IDEAL LAB』という、教育的な要素も加えられたふたつのコンテンツ。『STUDENT'S LAB』は、コントローラーを使って天秤に分銅を乗せるなど、バーチャル理科実験といった趣きだ。『IDEAL LAB』は、物を組み立てたりする体験ができる。ほか、空中にオーロラが広がる景色を360°見渡す『AURORA』や、恐竜を間近に感じられる『恐竜戯画』の試遊もできた。

●“IDEALENS K2”製品概要
 なお、“IDEALENS K2”の製品概要は、以下のとおり。

・タイプ:オールインワンVRヘッドマウントディスプレイ
・重量:295g
・リフレッシュレート:90hz
・OS:IDEAL OS(アンドロイドベース)
・CPU:Exynos 7420
・GPU:Mali-T760 MP8
・RAM:3G LPDDR3
・ROM:32G eMMC
・センサ:9軸センサ、Wi-fi Bluetooth4.0
・入出力:マイクロUSB、3.5mmオーディオ入力、microSDカードスロット

・Wi-fi・4Gサポート
・3.81インチOLEDパネル×2
・視野角120°
・タイムラグ(レイテンシ)17ms

・価格未定
・今秋発売予定

 来月には中国にてより詳しい発表会が開催され、同時に、視野角180°を実現したハイエンド機である“IDEALENS K3”も発表される予定だ。

最終更新:6月16日(木)19時51分

ファミ通.com

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。