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福井刑務所の手紙返送訴訟が和解 国側が男性に20万円支払い

福井新聞ONLINE 6月16日(木)8時35分配信

 福井刑務所に未決勾留中、宛名の字体が異なることなどを理由に、友人からの手紙を渡してもらえなかったのは違法として、福井県内の男性(39)が国に慰謝料など55万円を求めた訴訟は15日、福井地裁(林潤裁判長)で和解が成立した。国側が20万円を支払う内容で、男性の弁護団は「勝訴的和解」としている。

 和解内容には、同刑務所が収容者の手紙の受け取りに関し、適正な事務手続きを行うよう努めることも含まれている。弁護団は「明記されていないが、国の行為の違法性を認めたことと同じ。手紙は一般社会とのつながりを持つ大事な手段であり、収容者の権利だ。今後の適正な運用に期待したい」とした。

 福井刑務所の向川岳彦総務部長は「同じ事案が発生しないよう、施設内の規律秩序の維持を図りながら、適正な施設運営に努めたいと考えている」とコメントした。

 訴状などによると、2014年2月から6月ごろにかけて、複数の友人が男性に宛てた手紙約10通について、同刑務所は姓の字体が異なることなどを理由に差出人に返送。当時、同刑務所に男性と同姓同名の人はいなかった。精神的苦痛を受けたなどとして15年3月に提訴していた。

福井新聞社

最終更新:6月16日(木)8時35分

福井新聞ONLINE