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パナソニックと山梨県、太陽光で水素生成。「純水素」が新しいキーワードに!?

ニュースイッチ 6月16日(木)7時50分配信

純水素型燃料電池の実証実験

 パナソニックは山梨県と共同で、太陽光発電を組み合わせた純水素型燃料電池の実証実験を始めた。パナソニックは水素を直接投入して発電する純水素型燃料電池を実証し、2020年以降の商品化を目指す。県は再生可能エネルギー由来の電気を水素に変え、電力の需給変動を抑えるエネルギー管理システムを構築する。家庭やビルに水素が供給される“水素社会”を見据え、新システムの実用化を狙う。

 純水素型燃料電池はガスを改質して水素を取り出す工程がなく、起動が速い。電力需要の増減に合わせて発電量を調整しやすい。東芝とパナソニックの2社が手がけており、東芝はすでに実証実験を始めている。

 甲府市にある県の施設「ゆめソーラー館やまなし」にパナソニックが出力700ワットの純水素型燃料電池1台(写真手前)を設置した。秋には2台を増設する。計3台を1台のように連携制御する技術を確立し、大きな電力量を賄えるようにする。

 施設の屋根にある太陽光パネルが発電した電気で水分解装置を動かし、水素を作る。燃料電池が発電した二酸化炭素排出ゼロの電気を施設に供給する。

 県は施設を再生エネの発電変動を抑える技術実証の場にしている。施設は再生エネで電力を自給自足しており、太陽光パネルの発電量が増えすぎたり、電力不足が予想されたりすると電気を水素として貯蔵する。周波数や電圧を乱す瞬間的な変動はコンデンサーの充電で緩やかにする。

<解説>
 「純水素」も水素社会のキーワードになりそう。ガスを改質で水素を取り出す現在のエネファームよりも発電効率が高く、東芝の純水素型燃料電池では50%を超えている。それだけ無駄なくエネルギーを電気に変えらる。

 太陽光パネルが電気を作りすぎしてしまった時、蓄電池に余った電気を充電するのが現在の一般的な方法。山梨県は水素として貯めよう実験をしている。水素は限られた場所にたくさんのエネルギーを貯えられ、劣化もしない。

最終更新:6月16日(木)7時50分

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