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クラボウ、“ロボットの目”に参入-産業ロボ向け画像センサーの開発着手

日刊工業新聞電子版 6月16日(木)14時0分配信

 クラボウは産業用ロボット向け画像センサーシステムの開発に着手した。染色工場向けを源流とするカメラ画像検査システムの知見を投入。“ロボットの目”をつかさどる汎用性の高いシステムとして商品化を狙う。2016年内にもコンセプトモデルを完成し、17年からマーケティング活動を本格化する。長期的に50億円規模の事業に育成する。

 モノの形状や位置を認識するためのセンサーシステムを構想している。測距カメラ、ステレオカメラ、3次元カメラ、色カメラなど各種センサーを駆使して位置情報を統合し、ロボットの制御に必要な情報を供給する。

 例えば生産ラインで、ばら積みの部品の山から、必要な部品を拾い上げる自動化工程での採用を想定する。先行他社も多い領域だが、強みとする色認識やカメラとソフトウエアの調整、画像信号の処理技術などで自社の特色が出せると見る。

 クラボウの画像センサーシステムはこれまでプリント基板やシート、飲料缶の外観検査など用途に応じた専用システムとして商品化してきた。産業用ロボ向けに展開するに当たり、特定の用途に固定せず、ロボットのシステム構築事業者が使いやすいような商品の提案を視野に入れる。

 クラボウは4月、新規事業の創出に向け、技術研究所に四つの応用開発プロジェクトを立ち上げた。“ロボットビジョンプロジェクト”はその一つに位置づける。グループ内のメカトロニクス制御や画像処理、シミュレーションといった各種基盤技術を結集して進める方針だ。

最終更新:6月16日(木)14時0分

日刊工業新聞電子版