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佐賀市防災ラジオ、熊本地震時に放送流れず 市民から疑問の声

佐賀新聞 6月16日(木)10時25分配信

 災害時の迅速な避難につなげるため佐賀県佐賀市が開発・運用する「防災ラジオ」が、4月の熊本地震発生時に放送が流れず、市民から疑問の声が上がっている。台風や大雨時に避難勧告の情報を発信する想定で、今回の地震では津波による避難勧告が出ていないため作動しなかった。防災ラジオの機能を巡り行政と市民の認識の差が浮かび上がった。

 15日の市議会一般質問で市議が「地震の際に防災ラジオからは何の情報も流れなかった」と複数の自治会長の指摘を挙げ、問うた。

 防災ラジオは、市とFM佐賀が共同で開発して2年前から運用を始め、約3300台が利用されている。台風や大雨で避難が必要と判断した場合、市が情報を提供しFM佐賀とえびすFMが流す仕組み。自動で避難情報に切り替わるほか、電源が入っていない状態でも流れる。熊本地震で佐賀市内は最大震度5強を観測したが、津波警報は出ておらず、ラジオは作動していない。畑瀬信芳総務部長は「今後の研究課題にしたい」と検討する考えを示した。

 議会後、市議は「避難場所など流す情報はある。地震はいつ起きるか分からず、すぐに運用を見直すべき」と市の対応を批判した。

最終更新:6月16日(木)10時40分

佐賀新聞