ここから本文です

参院選、改憲派3分の2確保の勢い、発議可能に

ニュースソクラ 6月16日(木)18時0分配信

民進伸び悩み、合併効果なし

 自民党の選挙対策関係者の顔がほころんでいる。最近、密かに実施した選挙区ごとの世論調査で支持を伸ばしていることが明らかになったからだ。衆院とのダブル選挙にでもならない限りは難しいとみられてきた参院での改憲勢力3分の2に届くかもしれないとの見方が浮上している。

 参院の定数は242議席で改憲発議ができる3分の2は162議席。非改選の121議席のうち自民が66、公明が11。改憲発議の際には賛成に回るとみられるおおさか維新の会と日本のこころを大切にする党がそれぞれ5、3議席を持っているので、合計で85議席だ。

 今回の選挙で自公+おおさか維新の会などで77議席を確保できれば改憲発議が可能になる。直近の調査では、自民が50台後半を伺う勢いがあり、公明も前回の11から数議席の上乗せが可能とみられ、さらにおおさか維新の分を上乗せすると70議席台半ばが十分視野に入る。

 そのうえ、非改選議員の無所属や少数政党の議員なかにも松沢成文議員、渡辺美知太郎議員、平野達男議員、アントニオ猪木議員など4-5名の改憲賛成派がいるとみられ、自公とおおさか維新で70台半ばまで議席が確保できれば、改憲発議の77議席確保が見えてくる。参院選は改憲か否かが改めて問われる選挙となりつつある。

 自公の優勢は、ひとえに民進党の伸び悩みの裏返し。民主党と維新の党の合併効果がほとんど出ていない結果だ。共産党との一人区での共闘が成果を上げつつあるとはいえ、比例区での伸び悩みなどで苦戦しているのが実態だ。自民党が舛添都知事の問題に早く決着と付けたがっているのも、いまの勢いに水を差したくないからだ。

 公明党には改憲アレルギーがあるが、同性婚の容認など比較的アレルギーの薄い項目での発議となった場合は、安倍政権に抵抗しずらい。選挙情勢からは改憲が現実味を帯びてきている。


■土屋直也(つちや・なおや) ニュースソクラ編集長
日本経済新聞社でロンドンとニューヨークの特派員を経験。NY時代には2001年9月11日の同時多発テロに遭遇。日本では主にバブル後の金融システム問題を日銀クラブキャップとして担当。バブル崩壊の起点となった1991年の損失補てん問題で「損失補てん先リスト」をスクープし、新聞協会賞を受賞。2014年、日本経済新聞社を退職、ニュースソクラを創設。

土屋直也(つちや・なおや) ニュースソクラ編集長

最終更新:6月16日(木)18時0分

ニュースソクラ

いかにして巨大イカを見つけたか
人類は水中撮影を始めたときから巨大イカ(ダイオウイカ)を探し求めてきました。しかしその深海の怪物を見つけることは難しく、今まで撮影に成功したことはありませんでした。海洋学者であり発明家でもあるエディス・ウィダーは、ダイオウイカの初の撮影を可能にした知見とチームワークについて語ります。