ここから本文です

取材妨害を全面否定 中川氏「用紙は回収した」

北日本新聞 6月16日(木)0時42分配信

 富山市議会自民党会派の中川勇会長は15日、市役所で会見し、北日本新聞の女性記者から議員報酬に関する取材メモを取り上げた件について「私の許可なく議員控室で取材していたので、アンケート用紙を回収した。謝罪するつもりはない」と述べ、取材妨害を全面否定した。一方、北日本新聞社も会見し「メモした用紙を力ずくで奪うという取材妨害にほかならず、報道の自由を脅かす行為だ。容認できない」と改めて主張した。

 中川氏の会見は午後1時55分から始まり、2時間15分にわたって報道各社の質問に答えた。

 説明によると、中川氏は9日、議員控室で同じ会派の南昭弘氏から「北日本新聞が議員報酬についてアンケートを取りに来ている。会長の許可を得ているのか」と尋ねられ、聞いていないと返答した。

 いったん退室してから部屋に戻ると、女性がしゃがみながら、別の市議と話しているのを見つけた。アンケートの内容を見せるよう求め、用紙を挟んだバインダーの引っ張り合いになり、女性は尻もちをついた。

 バインダーから手を離して控室中央に移動したところ、女性から「なぜ取材できないのか」と問われた。自身の許可なく控室でアンケートを取っていたことを理由に、相手が筒状にして持っていた用紙を「回収」したという。

 質疑では、記者の右手首をつかみ、左手から用紙を奪ったとの報道について「引き合いをした段階で取っていない。女性の体に一切触れていない」とした。

 用紙を取り上げたことについては「不当な取材であり、違法だと感じていた。記者の了承はなかったと思うが、取ったという認識はない。どこに取材妨害があったのか」とした。一方で、本社の抗議を受けて返却したのは「返しておくのが当然だと思った」と述べた。

 北日本新聞社から暴行と窃盗容疑で被害届が出されており、「どうすることもできない。結果を待つだけ」と話した。

 県警は取材妨害があったとされる現場に居合わせた北日本新聞社の別の記者や市議のほか、中川氏本人からも事情を聴く。

北日本新聞社

最終更新:6月16日(木)13時28分

北日本新聞