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「善意のつえ」年配客支える 白山高山植物園、野々市の91歳・板垣さん寄贈

北國新聞社 6/16(木) 3:04配信

 白山市白峰の白山高山植物園に、野々市市住吉町の板垣外美さん(91)が不用品を生かして手作りしたつえ約30本を寄贈した。標高約800メートルの高さに位置する植物園は勾配がきつく、年配の来園者にとっては散策が一苦労となっている。つえは無料で貸し出される「善意のつえ」として、お年寄りに重宝されている。

 敷地面積7600平方メートルの植物園には、50種約10万株の高山植物が植えられており、毎年6月初旬から7月中旬の期間限定で公開されている。白山に登山しなければ見られない貴重な植物を気軽に見てもらおうと、白山高山植物研究会が2005(平成17)年に整備を始め、08年に一般公開を始めた。

 植物園に入るには、駐車場から約300メートルの急な登山道を通る必要がある。年配の来園者にとって体力的な負担は大きく、板垣さん自身も苦労した経験から、つえの寄贈を思い立った。3年前から園につえを贈っており、今年も今月上旬に30本を仕上げた。

 つえは自宅周辺の資源回収で持ち込まれるスキーストックやゴルフクラブを再利用した。ストックはきれいに磨き、ゴルフクラブは軸の部分のみを生かし、先端にゴムキャップを付け、握る部分に布を巻いた。

 研究会によると、暖冬の影響で例年より約2週間早くニッコウキスゲの見頃を迎えた今年は、5日のオープンと同時に多くの来園者でにぎわい、寄贈したつえも頻繁に活用されているという。板垣さんは「自分があれば助かるなと思ったものを寄贈した。少しでも年配客の助けになっていればうれしい」と話した。

北國新聞社

最終更新:6/16(木) 3:04

北國新聞社