ここから本文です

『Tom Clancy's Ghost Recon Wildlands』開発スタッフにインタビュー! ユービーアイソフト史上最大の戦いとは?【E3 2016】

ファミ通.com 6月17日(金)22時1分配信

文・取材:編集部 コンタカオ

●開発のキーパーソンふたりに直撃!
海外では2017年3月の発売が明らかとなった『Tom Clancy's Ghost Recon Wildlands』(以下、『GRW』)。ひさびさのシリーズ作で、しかもオープンワールドでシームレスなプレイが楽しめるとあって、E3 2016での評判も上々のようだ。見事な再生を果たした、Ubisoft Parisのクリエイティブディレクターのエリック・カージャン(Eric Couzian)氏と、シニアプロデューサーのヌールディン・アブド(Nouredine Abboud)氏に、本作の狙いを聞いた。

●ユービーアイ作品最大規模のオープンワールドに!
――本作はミリタリーシューターながら、気軽に協力プレイが楽しめてシリーズの中でも入り口の広い作品という印象です。

ヌールディン そう言ってもらえるとうれしいですね。このゲームはミリタリーシューター、オープンワールド、CO-OPプレイという3つの要素をミックスしているユニークな作品です。ミリタリーシューターの常識を覆せるゲームだと思っています。これをやってあれをやって、と決められているゲームが多いなかで、自由に選択できる幅広さがあり、誰もが好きなプレイスタイルで楽しめますから。

エリック ステルスが得意なら、誰にも見つかることなくミッションを進められます。シューティングが得意であれば、どんどん撃ちあえばいい。ヘリコプターの操縦やクルマの運転が得意というなら、ドライバーとして生きていくのもありです。自分の好きな要素がひとつでもあれば、誰でもゴーストになれます。あまりアクションシューティングが得意でないというプレイヤーでも、戦略と情報を持っていれば、どんな状況にも立ち向かえるようにしたつもりです。ソロでプレイする場合でも、AIで動く3人の仲間が登場するので、チーム戦の醍醐味は味わえますよ

――オープンワールドで描かれたボリビアの各所にミッションが用意されていて、好きなミッションを自由に選択して楽しめるのも、気軽でいいですね。

エリック 100以上のストーリーミッションがあるのですが、それ以外に膨大なサブミッションが用意されていて、すべてがストーリーとつながっています。目標を自分で設定できる点も注目してほしいですね。ヘリコプターと戦いたければ、自分がいる地区のどこかにあるヘリコプターを見つけて挑むことができます。丘の上にあるチョッパーバイクを盗んでキャンプを攻撃し、そのままストーリーミッションを達成することすら可能です。ミッションをクリアーするための道筋を固定していないので、すべてはプレイヤーが決められます。

ヌールディン そこが本作でもっとも重要なポイントです。あらゆるものをプレイヤーがカスタマイズできると言ってもいいでしょう。武器やドローンを好きなようにカスタマイズしたり、キャラクターをスキルでアップグレードできるのは当然のことです。本作では、プレイヤーのスタイルや観点に従って、好きなようにカスタマイズできます。ミッションをどのような順番でプレイしてもいい。自由にボリビアを探索してほしいですね。

――破壊できるオブジェクトの豊富さにも驚かされました。

エリック 『GRW』の美点に、非常に広大なマップがあります。巨大なオープンワールドではクルマやヘリコプター、バイクを使った移動は欠かせません。この移動に限界を設けると、ゲームの勢いを止めかねない。気持ちよく走っていたところで障害物にぶつかると、すごくイライラしますよね?(笑)。そこで障害物を爆破させたり、撃ってスペースを作って通過できるようにしました。プレイヤーの自由を尊重し、どこでも行けるようにしたい。乗り物は60種類以上を用意していて、武器の種類は限りなくあります。これを組み合わせて気持ちよく遊べるようなシステムを構築しています。

ヌールディン 決められた行動だけを取るAIではないので、ゴーストが何かを破壊しても、ほかのNPCが破壊したとしても、現実と同じように敵は破壊そのものに反応してさまざまな行動を取ります。これを利用して、敵の注意を引くために何かを破壊し、注目が集まったところを攻撃するといった戦略も可能です。

――今回のデモでプレイしたミッションのマップは、全体の規模からみてどれくらいの広さなのでしょうか?

ヌールディン マップという意味では、本作にはひとつのマップしかありません。ボリビアという国がステージということです。ミッションによってエリアを区切るようなゲームではないんです。ただ、全体の広さでいうと、ユービーアイソフトが作ってきたオープンワールドの中で最大となっています。

エリック ただ広いだけではなく、11種類ほどの環境を用意しています。ジャングルや沼、雪山、高山地帯など、ボリビアのユニークなランドマークが存在します。多彩なミッションが各所の設けられていて、環境によってアプローチも変わるので、難度もさまざまですよ。ヘリコプター戦ひとつ取っても、ジャングルなら木々を活かしたステルス戦があり、逆に開けた荒野では真正面から立ち向かわなければいけないでしょう。

――天候の変化も環境に影響を与えますか?

ヌールディン もちろんです。天気は、地域によってダイナミックに変わっていきます。時刻が変われば天気も変わりますし、AIの行動も変化します。

エリック AIはとても重要な役割を果たしています。あなたがプレイしたルートや方法も一例で、ほかのプレイヤーはまったく異なる内容になっているでしょう。それはAIも同じで、NPCはそれぞれ仕事を持っていて、人格もあります。銃撃戦が始まったら怖がってすぐ逃げてしまうNPCもいれば、勇気があって戦うNPCもいる。NPCが持つ個性やストーリーを感じてもらえるように開発しました。

――確かに、私がプレイしたときにガソリンスタンドにいたNPCは、敵じゃないというアピールをする人が、銃撃戦が始まったとたんに頭を抱えてうずくまっていました。

ヌールディン それもほんの一例で、いろいろなNPCがさまざまな反応を見せてくれるので、そこも注目していてほしいですね。

●カルテルで内部抗争を引き起こすのも戦略に!
――まだまだ底が知れませんね。発売が待ち遠しいです。

エリック 自由度が高く、遊びかたもいろいろありますから、『ゴーストリコン』シリーズをまったく知らない人にも遊べる作品を目指しています。プレイヤーがゲームに順応する必要はなく、ゲームプレイを重ねていくうちにゲームがプレイヤーに順応していきます。まずは友人と軽く遊んでみてほしい。そんなに複雑なゲームではないと思ってもらえるはずです。これはとても大事にしていることなんです。

ヌールディン ソロでプレイしたいとき、協力プレイを遊びたいとき、どちらでも簡単にモードを切り換えられることも重要ですね。もちろん進行状況はセーブされるので、自分のキャラクターが失われることもない。本作のプレイに無駄な要素はひとつもありません。好きなときに好きなスタイルで遊んでもらって構いません。

――舞台設定も不穏で魅力的で、引きつけられる要素がたくさんあります。

ヌールディン 設定そのものがワクワクするものでないといけませんから。麻薬カルテルがボリビアの山中に“国”を作っている状況で、プレイヤーたちは組織の犯罪を暴いていきます。いわばカルテルとゴーストの戦争です。

エリック カルテルは巨大な組織なので、下部組織にもボスがいて、さらにその下にもボスがいるという、何重にも重なった構造を持っています。どのボスをいつ倒すかはプレイヤー次第ですが、それぞれが個性や担当する仕事、兄弟などを持っています。プレイヤーはゲームを進めていくうちに、その人間関係やカルテル内での立ち位置などを理解します。その情報を利用して、カルテル内に内部抗争を起こすこともできますよ。

――お話を聞いていると、シリーズのすべてを注ぎ込んだ作品に思えます。

ヌールディン 私は10年、エリックは15年もシリーズに携わっています。その経験を活かして、いままでやりたかったことすべてを実現しようと思っています。発売までしばらくありますが、楽しみにしていてください。

最終更新:6月17日(金)22時1分

ファミ通.com

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。