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ブラジルで、落とし物を届けた正直者の失業者、仕事も得る!?

MEGABRASIL 6月17日(金)8時37分配信

約35万円の遺失物を探して届ける

多くのブラジル人が敬愛する伝道師ジョゼ―・ダトリーノ師は「親切は親切を生む(Gentileza gera Gentileza)」という言葉を残した。

ブラジルの町を歩くと時々、師の言葉を目にすることがあるが、その言葉通りの出来事をグローボ系テレビ局「ヘジ・アマゾニア」が伝えている。

「ヘジ・アマゾニア」が北部アマゾン地域のホンドニア州から6月11日づけで伝えたところによると、州内のジ・パラナ市で落とし物を落とし主に届けた失業中の男性(46歳)が市内の企業に雇用されたという。

この男性、フランシスコさんは工事現場での重機の操縦を生業としており、この6月から市内の土木建築関係企業で働いていた。

落とし物をちゃんと落とし主に届けた、という評判が雇用につながったのだという。

5月13日、フランシスコさんはテレビのニュースで1万1000レアル(約35万円)をなくした事業主の男性がいることを知った。お金をなくしたおおよその場所を聞いて探してみたところ、封筒に入ったお金を見つけた。

封筒に入っていた情報を手掛かりに、落とし主の住所を訪ね、封筒のお金を返却した。

落とし主の男性、デニス・ヒカルドさんは届けに来たフランシスコさんの行動に感銘を受け、フランシスコさんに戻ってきたお金の一部を渡し、自分のお店で働かないか、と申し出たという。

しかしヒカルドさんが塗料販売店の事業主だったため、重機操作の仕事を希望しているフランシスコさんはヒカルドさんの申し出を断った。

ヒカルドさんはそんなフランシスコさんの、高潔な人柄と専門家としての誇りに、感銘を受けたという。

「私たちは近所に住んでいて、お互いの家を行き来することもできます。私はお金が戻ってきた以上に、この正直な、新しい友人を得たことをとてもうれしく思っています」(ヒカルドさん)

フランシスコさんによると、工事現場での重機操作の仕事は雨が少ない時期に集中しており、雨季には失業状態になることが多いのだという。アマゾン地方の雨季はだいたい12月頃に始まり7月頃に終わる。

「私は乾季の間仕事をします。雨が降っていては私の仕事は成立しません。雨季の間どうやって生活をしようか、いつも頭を悩ませています。日雇いの仕事をしますが、生計を立てるにはやはり足りません」(フランシスコさん)

フランシスコさんは自分がとった行動がここまで反響を呼ぶ理由がよくわからないと語る。

「私は当たり前と思ったことをしただけで、私は何度でも同じことをすると思います」(フランシスコさん)

(文/余田庸子)

最終更新:6月17日(金)8時37分

MEGABRASIL

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。