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<話題>「ディフェンシブ優位」は続く、食品・小売でまだ買える株

モーニングスター 6月17日(金)8時55分配信

 景気変動の影響を受けにくい「ディフェンシブ銘柄」の強さが目立っている。世界的な経済の先行き不安や、23日の英国民投票などのリスクイベントを前に、市場では値動きの大きい景気敏感銘柄からディフェンシブ銘柄への資金移動が続いているようだ。

 直近1年半を見ると、業種別株価指数(東証33業)の騰落率上位は、ほぼディフェンシブセクターで占められている。足元の不安定な景気を考えれば、しばらくはこれらの業種の堅調が続く可能性もありそうだ。

◎直近1年半の騰落率上位(%)

 1 水産・農林 +36.0
 2 食料品   +20.8
 3 医薬品   +19.2
 4 情報・通信 +12.6
 5 小売り   +12.3
 (TOPIX)  -9.3

 *期間:2014年12月末-16年6月16日

 会社数が少ない「水産・農林」は除くとして、個人投資家にとっては、ディフェンシブの中でも事業内容が難しい「医薬品」や「情報・通信」ではなく、より生活に近い「食料品」や「小売り」から銘柄を探すのがわかりやすいだろう。

 すでに中・長期にわたってディフェンシブ優位の状況は続いているため、銘柄選びの際は「株価の割高感」に注意したい。株価の割安感を測るPERの平均値(東証1部、加重)は、食料品が29.0倍、小売りが29.4倍。どちらも市場平均の15倍を大きく上回るが、20倍に満たない銘柄であれば、まだ「出遅れ銘柄」として物色される可能性がある。

◎業種平均(加重)

<食料品> PER   ROE
 東証1部 29.0倍 5.9%
 東証2部 24.2倍 3.7%

<小売り> PER   ROE
 東証1部 29.4倍 6.8%
 東証2部 31.8倍 2.6%

 *出所:JPX「2014年度決算短信集約(連結)」、「規模別・業種別 PER・PBR(連結)2016年5月末」

 また、企業の収益力を示すROEは、同じ業種内でも企業によって差が大きい。食料品、小売りともに、ROEが8%を超える銘柄であれば、足切りラインはクリアとしていいだろう。PERとROEの観点から投資妙味がありそうな銘柄は以下の通り。ROEは直近の実績に基づくため、今期以降も利益拡大を続けられるかを確認したい。

<食料品>
 JT <2914> 、ニチレイ <2871> 、雪印メグミルク <2270>
 ケンコーマヨネーズ <2915> 、ハウス食品グループ本社 <2810>
 森永製菓 <2201> 、森永乳業 <2264> 、エスフーズ(SFOODS) <2292>
 プリマハム <2281> 、昭和産業 <2004>

<小売り>
 エービーシー・マート <2670> 、イズミ <8273>
 マツモトキヨシホールディングス <3088> 、すかいらーく <3197>
 ケーズホールディングス <8282> 、ヤオコー <8279> 、アダストリア <2685>
 サンエー <2659> 、ユナイテッドアローズ <7606>

(モーニングスター 6月16日配信記事)

最終更新:6月17日(金)8時55分

モーニングスター

チャート

JT2914
4074円、前日比+8円 - 9月28日 15時0分

チャート

雪印メグミルク2270
3795円、前日比+10円 - 9月28日 15時0分

チャート

ケンコーマヨネーズ2915
3655円、前日比-35円 - 9月28日 15時0分