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新幹線、舞鶴経由は7千億円割高 福井県が独自試算を報告

福井新聞ONLINE 6月17日(金)8時17分配信

 福井県議会は16日、新幹線対策特別委員会を開いた。未着工区間の北陸新幹線敦賀―新大阪について、理事者は小浜・京都と舞鶴経由の2ルートの独自試算を報告した。「舞鶴経由ルートの建設費は小浜・京都ルートより7千億円ほど多くかかる。移動時間が長く掛かり、料金も高くなる」と説明した。福井県の求める小浜・京都ルートが1兆3600億円に対し、舞鶴経由ルートは2兆400億円としている。

 笹岡一彦委員(自民党県政会)の質問に対する答弁。

 舞鶴経由ルートは、舞鶴市から綾部市や福知山市などを通らず、京都駅にまっすぐ南下する建設延長190キロで試算。小浜・京都ルートは、小浜駅から京都駅に最短距離でつなげる建設延長130キロとした。このうち京都―新大阪は、大阪府箕面市周辺を経由する北回りを前提にした。

 理事者は「小浜・京都ルートは三つの優位性がある」と強調。具体的には、舞鶴経由ルートは▽小浜・京都ルートより建設延長が60キロ長い分、建設費が膨らむ▽福井―新大阪の移動時間が20分弱長い▽福井―新大阪の料金が2千円ほど高くなる―と述べた。

 米原ルートの独自試算には言及しなかったが、理事者は「東海道新幹線との乗り換えが発生するし、(収益がJR西日本とJR東海に分割されるため)貸付料(新幹線施設使用料)が生まれるのかという問題がある」と指摘。「整備新幹線の着工5条件で同意が必要なJRは米原ルートを望んでいない」とした。関西広域連合は、米原ルートの建設費を5100億円(建設延長44キロ)と試算している。

 敦賀以西の建設財源に関しては、笹岡委員が「財政投融資の活用により、財源の内訳や県負担に変化が生じるのか」と質問。理事者は「建設費はJRが支払う貸付料を充てた後、残りを国と地方が2対1で負担している。財政投融資は、将来確実に入る貸付料での返済が前提になる」として、おおもとの財源は変わらないとの見方を説明した。

 その上で「北海道新幹線が全線開業する2030年度までに国費は全て使い切ることになっている。新規着工分の国費が増額されない限り、建設を加速させることはできない」と述べ、政府・与党に敦賀以西の早期整備に向けた財源確保を強く求めていく考えを示した。

福井新聞社

最終更新:6月17日(金)8時17分

福井新聞ONLINE