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中国大手ミル、相次ぎ国内薄板販価引き下げ。日本向けも値下がり

鉄鋼新聞 6/17(金) 6:00配信

 中国で大手ミルが相次ぎ値下げに追い込まれるなど、中国の供給過剰が再び深刻さを増している。宝山鋼鉄は13日、主要薄板類の7月国内販売価格を100~200元値下げした。国営大手の武漢鋼鉄や鞍山鋼鉄も値下げに追随したもようで、軒並み販売方針の修正を余儀なくされた格好だ。一部ミルが市況上伸で増産に走ったことから中国で供給過剰感が再び強まっている。

 宝山はこれまで、中国相場が値下がり基調にあっても強気の販売姿勢を維持し、5カ月連続で値上げしていた。宝山の値下げオファーは9カ月ぶり。
 中国相場の下落は、これまで日本にとっては間接的な弱気材料だったが、ここにきて中国ミルの日本向けオファー価格も引き下げられ始めた。「最近まで国内ロールのタイト感から中国ミルはオファー止めの状態にあったが、8~9月ごろにはロールが空く様子。販売攻勢が始まっている」(関係筋)との声が聞かれ、8~9月積みの建材向け溶融亜鉛めっき鋼板で50ドル以上値下げされた。
 今後の中国相場や輸出動向について「中国ミル各社が軒並み赤字操業に追い込まれた昨年のような価格にまでは落ち込まない」(同)との見方が多い。昨年には熱延コイルで300ドル(CIF)を割り込んだが、結果的に中国ミルは赤字操業に陥り、設備休止などに追い込まれた。
 中国政府は鉄鋼業の再編・淘汰を目指す意向をさらに強めており、「採算割れの操業を続けるのは難しい」(同)とみられている。

最終更新:6/17(金) 6:00

鉄鋼新聞