ここから本文です

パナソニック、CFRPとアルミなど異種材をレーザー接合する新工法開発-自動車のマルチマテリアル化を促進

日刊工業新聞電子版 6月17日(金)13時24分配信

 パナソニックは炭素繊維強化プラスチック(CFRP)とアルミニウムなど異なる種類の材料をレーザーで接合する新工法を開発した。異種材料を最適な場所に使う自動車のマルチマテリアル化を促進する。レーザー溶接ロボットを用い、異種材料の上下を金属で挟んで片側から貫通溶接し、短時間で接合。異材接合で一般的なリベット打ちやネジ留めと比べ、部材の軽量化やタクトタイム短縮、生産工程削減が見込める。これら利点を自動車メーカーに訴求し採用につなげる。

 自動車業界では高張力鋼板やアルミ、CFRP、樹脂などの材料を併用し、それぞれの特性をいかすマルチマテリアル化への取り組みが加速している。ネジやリベットなどの締結部品使用は重量が増すほか、精密な穴開け加工が必要などの課題があり、量産車に活用できる簡単な接合手法が求められていた。

 溶接機や溶接ロボットを手がける子会社のパナソニック溶接システム(大阪府豊中市)が開発した。同種の金属材で穴開き異材を上下から挟んだり、金属の一部を折り返して異材を挟んだりする構造にし、1秒以下のレーザー照射で異材接合する。リベット打ちなどより軽量化が見込め、生産性が高く、前後工程の工数低減もできる。

 金属の凝固収縮でしっかり締結するため接合強度も高い。接合面積がリベット打ちなどと同等ならば、引っ張り強度は同じで、回転方向では締結部品より高強度という。

 パナソニック溶接は新規事業としてレーザー溶接ロボットシステムに取り組んでいる。開発した新工法はすでに自動車メーカーの設計者などから引き合いが多く、同システムの販売増に結びつける。

最終更新:6月17日(金)13時24分

日刊工業新聞電子版