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三菱自、燃費試験における不正行為に係わる国土交通省への報告について

オートックワン 6/17(金) 17:54配信

三菱自動車製車両の燃費試験における不正行為に関し4月20日に国土交通省より受けた調査指示に対し、6月17日、「過去に販売した車種に関する調査」と、本件全容に関する再発防止策についての報告書を追加提出した。

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報告書の概略は下記の通りとなる。

過去に販売した車種に関する調査について

1)調査対象

当社における文書保管期間が10年間であることから、調査可能な範囲は、過去に販売した車種のうち、2006年から2016年までの過去10年間の20車種に限られ、それらの車種について調査を行いました。20車種の内訳は以下のとおりです。

「ミニカ/ミニカバン」、「旧型eKワゴン(含むeKスポーツ(ターボチャージャー無し車))」、「eKスポーツ(ターボチャージャー付車)」、「トッポ」、「パジェロミニ」、「ミニキャブ/タウンボックス」、「i(アイ)」、「i-MiEV」、「ミニキャブMiEV」、「パジェロ」、「アウトランダー(ガソリン車)」、「アウトランダーPHEV」、「デリカD:5」、「旧型アウトランダー」、「ランサーエボリュション」、「ギャランフォルティス/ギャランフォルティススポーツバック」、「コルト/コルトプラス」、「RVR」、「ミラージュ」、「トライトン」

2)明らかになった不正の概要

現行販売車の不正については、前回ご報告したところですが、過去に販売した車種についても、以下のとおり、不正がありました。

1.走行抵抗の測定において、法規に定められたものと異なる当社独自の「高速惰行法」(1991年から使用)を、「トッポ」、「アウトランダーPHEV」、「ミラージュ」を除く17車種で使用していました。

2.法規に定められた成績書(負荷設定記録)を作成する際、惰行時間(走行抵抗からプログラムで算出)、試験日、天候、気圧、温度等につき、事実と異なる記載を全20車種で行っていました。

3.前回、現行「RVR」について、走行抵抗を実測したデータを使用せず不正に操作された他車種のデータから机上計算されていた事をご報告しております。現行「RVR」に関しては11型のデータを基に机上計算していました。11型は、「ギャランフォルティス/ギャランフォルティススポーツバック」を基に机上計算していました。

4.「ギャランフォルティス/ギャランフォルティススポーツバック」の一部類別は、燃費目標を達成するため、性能実験部で転がり抵抗を改ざんする不正を行っていました。「旧型アウトランダー」の一部類別、「コルト/コルトプラス」の一部類別では、届出審査が不合格になることを避けるため、認証部で転がり抵抗を改ざんしており、計4車種で不正を行っていました。

5.現行「パジェロ」について、過去の測定データの中から、転がり抵抗と空気抵抗を別の車の値を恣意的に組み合わせて改ざんしていたと報告しております。「パジェロ」の現行販売車以外の類別や「コルト、コルトプラス」の一部類別の2車種でも同様の改ざんを行っていました。3、4を合わせ、計5車種について改ざんを行っていたことになります。

6.現行「アウトランダーPHEV」、「アウトランダー(ガソリン車)」、「デリカD:5」、「RVR」、「パジェロ」について、過去の試験結果などを基に机上計算を実施する不正があったと報告しております。販売が終了した「ミニカ/ミニカバン」、「旧型eKワゴン(含むeKスポーツ(ターボチャージャー無し車))」、「トッポ」、「ミニキャブ/タウンボックス」、「i(アイ)」、「旧型アウトランダー」、「ランサーエボリューション」、「ギャランフォルティス/ギャランフォルティススポーツバック」、「コルト/コルトプラス」でも同様の不正が行なわれており、合計14車種で行われていました。

3)走行抵抗の不正の原因

前回報告した内容と同様の原因が見られました。具体的には、次の通りです。

1.一連の作業は、担当者が長期に亘って固定した部署の中で行われ、法規に適合した作業となっているかの外部からのチェックができていませんでした。

2.燃費目標の設定と達成を担う開発プロジェクトマネージャー(開発PM)は、性能実験部が走行抵抗を測定するための試験車両、試験日程を十分に確保できていない現場の実態を看過していました。さらに、開発PMは燃費目標の達成見通しの把握も怠り、改ざんを防止できませんでした。また、各車種のプロジェクトの総取り纏めを担うプロダクト・エクゼクティブ(PX)は、実態に則したリソースの確保ができておらず、経営陣に適切なフィードバックをしていませんでした。

その他、次のような原因が見られました。

3.走行抵抗の試験結果にはばらつき(不規則な分布)があることから、開発の現場では、机上計算の方がより技術的に妥当で使用しても問題ないと思い込み、机上計算を半ば習慣的に行っていました。法令および社内ルール遵守の意識が不足していました。

4.経営陣は、開発現場の業務状況をPX、開発PMを通じて報告させる体制を構築していましたが、十分に機能していませんでした。2009年からのエコカー減税への対応が社内決定され、それを受けて各車種の燃費目標が設定されました。その結果、試験項目が増大するなど、開発現場の業務負担が増加しましたが、この状況が経営陣と開発現場間で正しく共有されておらず、人員配置や試験車確保などの開発部門のマネジメントが十分にできていませんでした。この状況下で、燃費目標を達成することが開発現場でのプレッシャーとなり、結果的に燃費目標の改ざんなど不正行為に追いやる原因となりました。

4)燃費値等への影響

走行抵抗の改ざんが行われた「パジェロ」、「旧型アウトランダー」、「ギャランフォルティス/ギャランフォルティススポーツバック」、「コルト/コルトプラス」、「RVR」の5車種の該当類別については、旧年式車であったり、生産を終了したりしており、中古車による実車測定も行っていますが、正確な燃費値は確認することができない状態です。しかしながら、改ざんの事実を真摯に受け止め、該当車両をご使用のお客様に対し、誠実な対応をさせていただきます。

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最終更新:6/17(金) 17:54

オートックワン