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オープンワールドで無数のゾンビに追いかけられたとき、いかに生き延びるか。『Days Gone』プレゼンテーションリポート【E3 2016】

ファミ通.com 6月18日(土)4時1分配信

文・取材・撮影:編集部 世界三大三代川

●敵、舞台、システムのポイントが判明!
 2016年6月14日~16日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスにて世界最大のゲーム見本市、E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2016が開催。“PlayStation E3 2016 Press Conference”で発表された、プレイステーション4用ソフト『Days Gone』のプレゼンテーションを受ける機会を得た。プレゼンをしていただいたのは、開発を担当するSIE Bend StudioのAIプログラマー・DARREN CHISUM氏と、システムアーキテクチャー・JOSEPH ADZIMA氏。

 『Days Gone』は、アメリカの西海岸北西部を舞台にしたオープンワールドのアクションアドベンチャー。主人公は、バウンティハンターのDeacon St. Johnを操作して、目の前の目的を踏破していく。Deaconが生き抜くのは、世界的なパンデミックで人口が激減し、残った人の多くも疫病にかかり、“フリーカーズ”と呼ばれる、ゾンビのような感染者だらけになった世界。本作の最大の特徴は、カンファレンスの映像にある通り、無数のゾンビに対しどのように抗うのか、その行動が選べること。正解はひとつではなく、さまざまな対処法が生み出せるようだ。開発を担当するのは、プレイステーション Vitaの『アンチャーテッド 地図なき冒険の始まり』などを手掛けたSIE Bend Studio。

 プレゼンではゲームプレイを交えながら説明が行われた。プレイの場面は、カンファレンスと同じ、廃屋に無数のフリーカーズが集まるシチュエーション。このシナリオでは、Deaconは犯罪者を捕らえて処罰するため、彼を追っていて、放置された製材所まで追い詰めている。しかし、製材所はとても危険な場所だという。

 本作のシステムには3つのポイントがある。ひとつは、アイテム所持数などのインベントリーシステム。当然ながら、人間ひとりでは多くのアイテムは持てないため、バイクにどんなアイテムを積むかが重要になる。ミッションをどのように攻略するかによって必要なアイテム、武器が変わるため、この判断はプレイヤーによって変わるだろう。また、バイクを停める位置も攻略に関係する場合があるとのことで、バイクに積むアイテム、所持するアイテム、バイクの停める位置など、すべてを考える必要がありそうだ。

 3つのポイントのふたつ目は、アイテムを作り出すクラフティングシステム。本作では、道中で非常にたくさんのアイテムを作ることになるとのこと。世界中に散らばっているいろいろな素材を使ってアイテムを作るのだが、思いがけない組み合わせで、アイテムが作り出せることもあるという。作り出せるアイテムの例としては、ヘルスパック、爆弾、トラップなどが挙げられていたが、ゲームのプレイ中ではビール瓶を拾って、火炎瓶を作り出すシーンも確認できた。

 そして、3つ目のポイントが、オープンワールドということ。各ミッションのアプローチの方法は無数で、決まった方法はない。この世界では、とにかく生き残ることが優先されるが、アプローチに失敗すれば、ひどい死を迎えるという。

 また、プレゼンの最後には、開発者へのQ&Aセッションが行われた。記事の締めとして、こちらのセッションをお届けする。

Q 製材所以外に、どんなロケーションがありますか?
A 本作のワールドはとても大きいので、雪山、森林、山岳、砂漠など、多くのロケーションがあります。本作の舞台となる西海岸北西部は、自分たちのスタジオがある場所で、このあたりは地形が多彩なので、ゲームにとってすばらしい環境になると思います。

Q Deacon以外の生存者はどれくらいいますか?
A バイカーギャングだったDeaconは、パンデミックが発生したときにいた友人たちといっしょに生き抜きます。このあたりは今後お伝えしていきますが、トレーラーを見るとわかる通り、トレーラーにはDeaconと同じバイカーの服装の友人が出てきたので、友人のひとりはまだ生きていることがわかるはずです。また、ほかの人間もたくさん生きていて、彼らはある地域にまとまって生き延びようとしています。ただ、Deaconは流れ者で1ヵ所には留まらず動きまわるため、危険な場所に身をさらしています。

 この世界では、パンデミックによってほとんどの人が命を落としました。生き残った人の中でも疫病にかかった人たちは、フリーカーズと呼ばれるようになり、疫病にかからなかった人たちは彼らから襲われないように、試行錯誤しながら生きています。ちなみに、フリーカーズはアンデッドではなく生きているので、食べたり飲んだり眠ったりします。ですから、時間にも気候にも影響を受けます。そのため、プレイヤーのアプローチによって、彼らの攻略法が異なるのです。

Q 本作が、ほかのゾンビゲームと異なる点は?
A ほとんどのゾンビゲームでは、ゾンビを治療する方法を探していますよね。本作では、パンデミックの理由がわかるかもしれないが、わからないかもしれない。知っている人がみんな死んでしまったというこの状況の中で、どうやって毎日起きて仕事にいくのか? 生きることと、生き残ることの違いを描いていきます。

Q 天候の変化があるとのことですが?
A 晴れ、雨などはもちろん、風、雪などもあります。また、昼と夜の変化もあります。

Q 本作にマルチプレイヤーモードはありますか?
A シングルプレイヤーにフォーカスしています。

Q マップの大きさは?
A ワールドの大きさは言えないが、バイクで動き回るのに十分な大きさですね。

Q バイクについてもう少し詳しく教えてください。
A バイクは街で見かけるようなふつうのものではなく、サバイバル用に大きく変更されています。今回お見せしたデモで山が出てきたと思いますが、あの山をバイクで上ったりと、見えるところにはすべて行けます。

Q 家の中には入れますか?
A ほとんどの家の中に入って探索できます。すべてバックグラウンドでロードが行われています。

Q フリーカーズの種類は?
A フリーカーズには複数のタイプがいます。デモの最初のほうに出てきたのはミュートという若いタイプで、ほかのタイプから離れてまとまっているタイプです。大群で同じように動いて攻撃してくるのはホードというタイプ。これ以外にも、いろいろなフリーカーズがいます。

Q ストーリーはリニア(一本道)ですか? 分岐などはありますか?
A はっきりとは言えませんが、深いストーリーが楽しめます。すばらしい俳優を起用して、モーションキャプチャーを行い、動きと音声を同時に収録しました。フェイシャルのモーションキャプチャーもしています。

Q この極限状態を見ると、ゲームが難しい印象を受けるが、アシスト機能などはあるのでしょうか?
A このデモは、ゲームが始まってしばらく経過した状態です。最初は、基本的に1対1から始まっていきますので、ご安心を。

Q 一度に何人の敵が出てくるのでしょう?
A はっきりとした数は言えませんが、とにかく多くの敵が出てきます。また、倒さなくてはいけない人数は決まっていて、ゲームを進めるとともにその数が増えていきます。それに応じて、いろいろとテクニックを駆使する必要があります。なお、今回のデモで見てもらったフリーカーズは、すべてひとりひとりシミュレートしていて、個々が判断しつつ動いています。

Q クラフティングシステムでできるアイテムの種類はどれくらい?
A まだ検討中です。デモでは,オイル缶をサイレンサーに使っていましたが、瓶と燃料で火炎瓶なども作れます。また、デモでは古いエアバッグを使って爆破させるところもお見せしました。ほかにも、直接攻撃用の武器などもゲームの中で重要な部分を占めます。プレイヤーが、ユニークなアイデアでいろいろと生み出してほしいですね。

Q フリーカーズ以外の敵はいますか?
A いるけれど、まだ言えません。友だちではない、ほかの人間もいます。

Q バイクが壊れたらプレイヤーはどうするのでしょう?
A 修理する方法があって、いろいろなものを集めて修理します。

Q 最後にメッセージをお願いします。
A 3年以上、このゲームを制作してきました。チーム全員がとても熱意を持っており、ワクワクしています。やっと、このゲームを皆さんにお見せできてとてもうれしいです。また来月以降、新情報を紹介していきたいと思っています。

最終更新:6月19日(日)19時36分

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