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「だんだん自信がなくなって…」松山英樹が絞り出した悔しさと戸惑い/全米オープン

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO) 6月18日(土)12時38分配信

首を傾ける影は時間とともに長くなり、そして消えた。ペンシルベニア州のオークモントCCで行われている「全米オープン」。初日に雷雨中断が相次いだため、2日目に予選の全36ホールをプレーした松山英樹は第1ラウンド「74」、第2ラウンド「78」(パー70)と崩れ、通算12オーバー。出場選手の半数以上が第2ラウンドを終えていないが、暫定138位に沈み、予選落ちが濃厚となった。

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午前9時6分に開始した1日2ラウンドの長丁場。好転のきっかけをつかめないまま、ズルズル後退するスコアが精神的な疲労感を増幅させた。失望感をあらわにホールアウトしたのは午後8時42分。同組のダスティン・ジョンソンは暫定首位の4アンダー、セルヒオ・ガルシア(スペイン)は4位の2アンダーにいる。松山の心情は「早く終わりたい…と思っていた。2人が良いので、邪魔しないように…」と言うほどに、打ちひしがれていた。

スタートすらできなかった初日の雷雨の影響で、この日は開幕前と見違えるようなコースコンディションになった。想定された超高速グリーンが一変した。ボールが転がらない。第1ラウンドの前半4番(パー5)で2オンからバーディを決めたが、直後の5番で2打目をグリーン左奥にこぼし、3パットを叩いてダブルボギー。「頭の中では(コース状況の変化が)分かっていても、イメージが出なかった」。

適応できない自分を戒めるうちに「練習場では自信満々だった」はずのショットが、次第に乱れ出す。第1ラウンド終了から第2ラウンドまでの1時間26分の空き時間には、再びドライビングレンジで打ち込んだが、流れを変えられない。

痛恨は第2ラウンドの折り返し、通算6オーバーで迎えた18番だ。左サイドのフェアウェイバンカーからの2打目を6Iであごに当て、ボールは力なく前方のラフに落ちた。「ただのミスショット。普通に打てばグリーンに乗せられる状況だった。あごに当ててしまって…あそこでちょっと気持ちが切れそうになった。自分のスイングの悪さが出たのかなと」。

リカバリーもできず、5オン1パットのダブルボギー。さらに続く1番でもグリー右からのアプローチが左サイドまでこぼれ、2連続ダブルボギーで大きく後退した。

第2ラウンドを完了した選手は出場156人のうち50人だが、現状の予選カットラインは通算5オーバー(暫定56位)。「全米オープン」は4回目の出場で初めて、メジャーでは2014年「マスターズ」以来、9試合ぶりの予選落ちの可能性が極めて高い。2週前の「ザ・メモリアルトーナメント」でも予選落ちしており、米ツアー2試合連続の予選落ちは14年4月以来となる。

松山の表情には、悔しさの中に戸惑いすらにじみ出た。試合前の状態とコース上でのパフォーマンスとのギャップに、いまは苦悩する。ツアー屈指のアイアン巧者のパーオン率はこの日、わずか44%にとどまった。

「いまはショットへの自信がない。練習場では自信満々なんですけど、だんだん自信がなくなって、1ラウンドが終わったころには言葉も出ないくらいになっている。そういうことが続いている」。再び潰えたメジャー初制覇の夢。長丁場を終えた闇夜で、現実に立ち向かおうと必死だった。(ペンシルベニア州オークモント/桂川洋一)

最終更新:6月18日(土)15時18分

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)