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「ホラー苦手」な人にアーティストがガチ推薦。話題の映画「貞子 vs 伽椰子」を観てきた【みんなの映画部】

M-ON!Press(エムオンプレス) 6月18日(土)18時6分配信

Base Ball Bearの小出祐介が部長となり、ミュージシャン仲間と映画を観てひたすら語り合うプライベート課外活動連載。今回は、小出部長の大得意である「ホラー」。連載史上最高とも言えるほど部員全員が楽しんだ「貞子 vs 伽椰子」の感想会の模様をお届けします!

活動第26回[後編]「貞子 vs 伽椰子」

参加部員:小出祐介(Base Ball Bear)、福岡晃子(チャットモンチー)、オカモトレイジ(OKAMOTO’S)、ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)



ホラー大好き小出部長が徐々にヒートアップしていくのがわかる[前編]はこちらから

笑うのを通り越してグッときちゃった
──全編、ハイボルテージで駆け抜けていくような映画なんですけど、中盤の時点で猛烈にヤバいおばちゃんが出てきましたね。

レイジ 神社で悪霊祓いする霊媒師! 最高でしたね。

福岡 あの人、めっちゃヤバかった~(笑)。

ハマ そのおばちゃんが「もっとすごい人」として紹介するのが、安藤政信さん演じる経蔵先生。この霊媒師チームがすっごい良かったな。白石式のシリアスなシーンで突然意味のない暴力を振うっていう(笑)。

小出 ヒロインの有里(山本美月)が殴られる必要がまったくなかったから。

ハマ ないない。あれはコントですよね。

レイジ 夏美(佐津川愛美)が水攻めされるシーンは、“SUCシリーズ”を参照すると「バチアタリ暴力人間」(2010年)!

ハマ 笑うのを通り越してグッときちゃったな。僕はいわゆる役者さんへの演技指導みたいなことがどれくらい入っているのかが気になって。特にやっぱり安藤政信先生の「“ウソだろ?”演技」がハンパなくよかったんですよね(笑)。

小出 とてつもなくうまい棒読み(笑)。これは前代未聞のレベルですよ。

福岡 「だぜ」(笑)。

ハマ お金を数えて「けっこうあるじゃねぇかぁ」(笑)。「面倒くせえなあ。仕事増やすんじゃねぇよ」とか。

レイジ あの盲目の少女も良かったしなぁ。昔の怪奇映画とかミステリー映画に出てくる小さな子供みたいな。

ハマ 絶妙でしたね。

小出 全身赤で、ハンチング帽をかぶってサングラス。漫画だよね。経蔵先生と少女のコンビ感は手塚治虫の「ブラック・ジャック」だよ。

ハマ ピノコ(天才医師、ブラック・ジャックの助手の少女)的なね。

──経蔵には「ギャラがバカ高い」という設定もあって、まさにブラック・ジャックが原型イメージかもしれませんね。



「ホラー全然観ないんです」みたいな人にとってはお化け屋敷的に楽しめると思う
ハマ 今回は試写室で見せていただいたわけですけど、客席からだいぶ笑いが起こっていたというのもポイントでかいですね。

小出 リテラシーの高い人間が多かったのは確かです。

ハマ これがね、広く一般の目に触れるとどういう反応になるのか? っていう。

──そこはとても興味深い部分ですよね。

福岡 私、小さいときに「バタリアン」を観たときの感じに近い気がした。あれも大人になって観たら笑えるホラーやけど、子供にはそこまで笑う余裕はないやん? だから普通にけっこう怖いと思う。

ハマ そうだよね、怖さが先行するよね。あとは「玉城ティナちゃん(鈴花役)かわいい」とか。

レイジ ホラー好きなら微妙なギャグも楽しめるけど、あんまり免疫がない人が観たらひたすら怖いかもしれないですね。

小出 だから一般の「ホラー全然観ないんです」みたいな人にとってはお化け屋敷的に楽しめると思う。でもそういう人たちのほうが、このお話に霊媒師が出てくる面白さというか必然性は逆に気付くんじゃないかな。

福岡 というと?

小出 だって、やっぱりここに“お祓い”を持ち込むっていうのは画期的だと思うんですよ。モンスター同士の戦いだけでもう充分トピックなのに、そこをあえて“祓う”っていう角度から攻めたのは発明だと思う。なにせ「リング」も「呪怨」も一度だって「お祓いしよう」なんて誰も言い出さなかったから。

福岡 確かに。

ハマ 一般的にいったらお祓いのほうが普通。

小出 普通はそうだよね。呪いのビデオを観ちゃったってことになったら、「まずは神社でしょ」ってなると思うんだけど、今までの映画では突然「呪いを解く鍵を探さなきゃ」って言い出してたわけ。それがようやく“お祓い”アングルが貞子にも伽椰子にも当たった(笑)。

福岡 めっちゃ急いでたよね。「今日やらなきゃダメだ」って(笑)。

小出 これは本当に画期的だと思う。っていう意味でも、Jホラーの歴史を破壊したってことですよね。それで霊能者の経蔵ってどういうヤツが来るのかなと思ったら、なんとバーガー片手に(笑)。

ハマ 外車からイケメンが降りてくる(笑)。

小出 よかったねぇ。もう何回咀嚼しても楽しい。

レイジ 最高でした。

福岡 最高でした!

ハマ 本当に面白かったですね。そして映画に寄せに寄せて歌詞を書いた聖鬼魔?のエンディングテーマ曲ね。

小出 デーモン閣下、完璧な仕事ぶりでしたよね。いやぁ、こんな楽しい気持ちになるって、映画って本当にいいものですね(笑)。

TEXT BY 森 直人

今回の感想会会場はファミレス。語る部員。

選ぶ部員。

パフェな部員。

最終更新:6月18日(土)18時6分

M-ON!Press(エムオンプレス)

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。