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木戸川鮭ふ化施設復旧 津波乗り越え事業本格化へ 楢葉

福島民報 6月18日(土)9時53分配信

 東日本大震災の津波被害を受けた福島県楢葉町の木戸川鮭(さけ)ふ化施設が完全復旧した。17日、現地で竣工(しゅんこう)式が行われた。木戸川漁協は昨年からサケのふ化事業を試験的に始めたが、施設の完全復旧により本格化させる方針。来年3月には昨年度の7倍以上に当たる1000万匹の稚魚を木戸川に放流したい考えだ。

 ふ化施設はサケ漁で知られる木戸川のそばにある。津波被害を受け、町が平成26年度から総事業費約13億円を投じて復旧工事を進めていた。昨年度、ふ化した稚魚を育てる池のうち4分の1が完成。ふ化事業を再開し、今年3月に135万匹を木戸川に放流した。17日までに残る4分の3の工事も完了した。震災前と同じ1200万匹をふ化させて育てることができる態勢が整った。
 竣工式には関係者約80人が出席した。神事が行われた後、松本幸英町長が「農業や漁業の振興、観光の再生に特に力を注がなければならない。サケ漁の復活を全国に発信したい」とあいさつした。復興庁福島復興局の田谷聡局長、御代典文県相双地方振興局長が祝辞を述べた。松本町長らがテープカットした。
 木戸川漁協の松本秀夫組合長(68)は「いい稚魚を育てて放流しなければ前に進めない。感謝の気持ちを持って取り組む」と力を込めた。

福島民報社

最終更新:6月18日(土)10時33分

福島民報