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16年 のMVNO「格安SIM」利用者シェアは楽天モバイルが17.0%でトップ

エコノミックニュース 6月18日(土)10時16分配信

 ICT総研は、2016年MVNO格安SIMの市場動向調査の結果をまとめた。総務省主導によるSIMロック解除の流れを受け、MVNOサービス全体で約210社が参入するなど、市場の拡大が加速するMVNOサービスの中でも、特に「格安SIM」について、市場実態や利用動向の把握を目指したという。

 スマートフォンに格安SIMを挿して利用するユーザーの回答を集計した結果、楽天モバイルが17.0%となり、出現率ベースで利用者数シェアトップとなった。NTTコミュニケーションズの「OCNモバイルONE」が16.5%、インターネットイニシアティブの「IIJ mio」が12.4%、ビッグローブの「BIGLOBE SIM」が9.5%、ケイ・オプティコム(関西電力子会社)の「mineo」(マイネオ)が9.1%でこれに続く。この上位5社で合計64.4%と、シェアの2/3近くを占めた。

 OCNやIIJ、BIGLOBEなど、もともとネットワーク運営に強みを持つISP事業者が昨年同様に大きなシェアを記録しているが、今回トップとなった楽天モバイルはこの1年間でシェアを大きく伸ばした形となる。楽天モバイルは直営店の「楽天モバイルショップ」店舗数を急速に拡大させたり、プロモーションを強化した点が利用者数増加に寄与したものと見られるとしている。

 また、スマートフォンでの格安SIM利用者に対して、10項目におよぶ満足度を聞いた。この満足度ポイントを100点満点換算したところ、「コストパフォーマンスの高さ」(平均79.5ポイント)、「最適な料金プランの有無」(平均77.5ポイント)など、料金面に対する項目の満足度ポイントが、他の項目と比べて相対的に高い数値となった。

 MVNO格安SIMは、MNO(NTTドコモ、au、ソフトバンクなど大手携帯電話事業者)と比べて料金面が一番の差別化ポイントとされており、利用者もそのMVNO格安SIMの料金に満足している様子が読み取れるとしている。 「コストパフォーマンスの高さ」は楽天モバイルが82.5ポイントでトップ、「最適な料金プランの有無」はプラスワン・マーケティングの「FREETEL SIM」が83.3ポイントでトップとなっている。

 料金面以外の満足度項目を見ると、「契約手続きのしやすさ」はDMM mobileが82.0ポイントでトップ、「開通までの待機時間の長さ」はUQ mobileが84.6ポイントでトップ、「初期設定のしやすさ」はIIJmioが80.8ポイントでトップとなった。契約・設定関連のこの3項目は、料金面ほどではないが平均満足度が比較的高い。

 総務省によると、MVNOサービスの契約数は、2014年末の895万契約に対し、2015年末は1,155万契約と、1年間で29%の伸びを記録した(MNOであるMVNOを除いたもの)。ICT総研は、事業者等へのヒアリングを元に、2016年末にはこれが34.2%増の1,550万契約まで拡大すると推計する。また、そのうち「格安SIM」の契約数は2015年末時点で419万契約と見られるが、これも2016年末には69.5%増の710万契約まで拡大すると見込む。

 現在、モバイル契約数全体に占めるMVNO契約の比率は7%程度と1年前と比べると2%増加した。総務省ではこれを早期にモバイル契約数全体の10%をMVNO契約程度の比率にしたい意向を示している。この実現には、訪日外国人向けの格安SIMサービス動向や、法人向けIoTサービスの本格化、電気通信事業法の改正によるドコモに対する規制緩和などの状況が影響してくるだろう。「格安スマホ」として浸透しつつあるSIMフリースマートフォン端末の選択肢の増加も、この市場の拡大を後押しするとしている。(編集担当:慶尾六郎)

Economic News

最終更新:6月18日(土)10時16分

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