ここから本文です

ブラジル代表のドゥンガ監督解任。チチ新代表監督とは

MEGABRASIL 6月18日(土)6時13分配信

コリンチャンスの名将。満を持しての起用

6月14日(火)、サッカー・ブラジル代表のドゥンガがついに解任された。ドゥンガ容認派の筆者としても、これだけ散々な結果に終わってしまった以上、ドゥンガ解任は致し方ないと思わざるを得ない。

そして15日(水)、新しい代表監督には、現コリンチャンス監督のチチの就任が決まった。大方の予想通りの人選だった。

チチは、ブラジル国内および一時アラブ首長国連邦のクラブチームで監督を務めていた、ブラジル人の監督である。

チチといえばコリンチャンス、コリンチャンスといえばチチ、というほど、コリンチャンスのイメージが色濃い。2004~2005年、2010~2013年、そして2015年~現在までの3回に渡りコリンチャンスで監督を務めており、その実績には目を見張るものがある。

筆者私がよく覚えているのは、2010~2013年についてだ。

2010年にコリンチャンスの監督に再就任したばかりの頃はなかなか勝てなく、私の職場のコリンチアーノ(コリンチャンスのサポーター)たちが「チチは最悪の監督だ!」と言っていたのを思い出す。もちろん、今はそうは思っていないと思うが…。

チチのコリンチャンスは、2年目の2011年にはブラジルリーグで優勝、そして2012年にはリベルタドーレス杯で優勝、そして日本で開催されたクラブW杯でもチェルシーを破り、クラブ世界一の称号まで得た。その翌年2013年にはサンパウロ州選手権でも優勝している。

そして2015年にコリンチャンスの監督に返り咲いた途端にブラジルリーグの優勝を飾っている。よっぽどコリンチャンスと相性がいいのか、ものすごい実績だ。

私がよく見ていたチチといえば、ワイシャツにスラックス姿で試合に臨んでいたが、そのワイシャツの上にビブスを着用していた姿が目に焼きついている。日本では、監督がスーツの上からビブスを着用して指揮を執ることなど考えられないが、ブラジルリーグではたまに見かける。この姿はけっこう笑える。

さて、そんなチチが、ついにブラジル代表に就任することになった。

ブラジルサッカーを本当に変えるためには、セレソンの監督を思い切って外国人にできればと常々思っていた。2014年W杯の惨敗後にはあの名将、グラディオーラの名前まで出ていたが、そこまでのレベルではないにしろ、ある程度、外部の血を入れたほうがよいと思っていた。しかし、ちょうどブラジル国内に、これだけの実績者がいたので、次期監督に打ってつけだと思われても仕方がない。

チチのサッカーは、どちらかといえば守備を重視し、いわゆる伝統的なブラジルサッカーとは違うので、今のブラジル代表監督には適任なのかもしれない。

まずは、どんなメンバーを選ぶのか、そしてどんなサッカーをするのか見守っていきたい。何しろ、2018年W杯ロシア大会の予選では、出場圏内どころかプレーオフ圏内からも外れているのだから…。今は、チチを全力で応援したい。そして、地に落ちてしまったブラジルサッカーを復興させてもらいたい、と思う。

なみにドゥンガはオリンピック代表監監督も兼ねていたが、リオデジャネイロオリンピックではチチは指揮を執らないようだ。現U20監督でU23の代表コーチも兼任しているロジェリオ・ミカーレがそのままU23、すなわちオリンピック代表の監督も務めるようだ。

コーチからそのまま昇格なのでそれほど問題ないのかもしれないのだが、今回のリオ五輪のブラジル代表は特別な状況になる。ネイマールが入るのだ。

監督としてネイマールを使いこなすのは、本当に大変なことだ。以前、はるか昔の2010年のことだが、所属していたサントスではネイマールと監督が激突し、監督が解任された事件が起きている。まあ、ネイマールも成長し、あの頃とは違うと思うので、そんなことはないとは思うが、監督としては相当に気をつかうはずだ。ドゥンガほど、よいか悪いかは別として自分の信念を曲げないような監督なら、指揮を執れると思うが、ロジェリオ・ミカーレはどうなのだろうか。

ネイマールを召集することが吉と出るか凶と出るか。本当にそんなことを感じずにはいられない。

リオ五輪まで、あと1ヵ月半しかない。

世界的にみればサッカーなど一競技でしかないと思うが、いくら国民から見放されているとはいえ、自国開催のオリンピックでブラジル国民がもっとも注目する競技は何といってもサッカーだろう。

恥ずかしくない試合を見せてほしい。ブラジルサッカーファンとしては、そう願うだけである。

(文/コウトク)

最終更新:6月18日(土)6時13分

MEGABRASIL

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。